バイナンス、新ステーブルコイン発表|年間利回り19.55%付き

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暗号資産ジャーナリスト
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暗号資産(仮想通貨)取引所大手バイナンスは19日、新たなステーブルコインとして「BFUSD」を発表した。

同トークンは、「スーパーチャージ収益」を与えるステーブルコインとなっており、保有者に年間19.55%の利回りが配布されるという。

ただし、トークンの公開日や仕組みなどの詳細情報は、ほとんど公開されていない。

トークン保有のみで利回り獲得


同トークンは、ユーザーが資金をステーキングやロックすることなく、保有するだけでBFUSD利回りが毎日配布されるという。

年間利回りは19.55%に設定されており、大手分散型金融(DeFi)「Aave」へUSDCを貸付した場合の利回り7.8%(執筆時点)の2倍以上となっている。

また、バイナンスの提供するマルチアセットモードで100% の担保比率で担保として使用できる。

マルチアセットモードとは、1つの取引ペアで複数の資産を使用できる機能。ポートフォリオの多様化、リスク分散、レバレッジやヘッジ戦略の活用が可能となっており、流動性や収益の拡大に利用されている。

同トークンにおいても、ユーザーはUSDTマージンとBUSDマージンの契約間でマージンを共有できる。

利用はバイナンスユーザーに限定


ただし、同トークンの利用は、バイナンスの先物取引者のみに限定される。また、VIPレベルに基づいて利用額に制限が設けられるという。

そのため、メタマスクなど非保管型の仮想通貨ウォレットを使った保有や取引などはできない。

利回り付きステーブルコインの誕生


ステーブルコインとは、米ドルなど比較的価値が安定した資産に連動した仮想通貨だ。

ステーブルコイン市場の時価総額は、執筆時点で1800億ドル(約27兆円)を超えており、USDT(テザー社発行)やUSDC(サークル社発行)が大部分占めている。

しかし、多くのステーブルコインは価値が安定している一方で、利回りを獲得したいユーザーは別途ステーキングやロックなどを行う必要がある。

そのため、今回のBFUSDのような「利回り付きステーブルコイン」に対しての需要も拡大しており、USDY(Ondo Finance発行)やsUSDe(Ethena発行)などが誕生している。

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