アバランチ、1日で10%以上下落|BtcTurkのハッキングが影響か

トルコの暗号資産(仮想通貨)取引所であるBtcTurkは22日、約5400万ドル(約86億円)相当のアバランチ(AVAX)トークンが盗難されたことを発表した。
盗難されたトークンは、バイナンス、コインベース、Gate.ioなどへ送金され、ビットコイン(BTC)に交換された。
バイナンスはその後、今回のハッキングの調査に協力し、盗難された資金約530万ドル(8億4000万円)以上を凍結したことを発表した。
AVAX価格は、1日で10%以上下落し直近安値となる24.11ドルの記録した。
また、仮想通貨市場全体の時価総額は、過去24時間で2%以上下落している。
ウォレット10個から盗難
今回のハッキングは、同社のホットウォレット10個を標的に行われた。
そのため、コールドウォレットに保管されている資産の大部分は安全であることや、同社の財務力は被害額よりはるかに大きいためユーザーの資産に影響はないと述べている。
同社は、詳細な調査を進め、予防措置として仮想通貨の入出金を停止した(執筆時点では一部ネットワークで仮想通貨の入出金を再開)。
相次ぐ取引所のハッキング
同社は、サイバー攻撃の標的となった最新の仮想通貨取引所となった。
しかし日本の取引所も、例外ではない。
5月には、日本の取引所であるDMMビットコインが、480億円相当のビットコインを不正流出させた。
これは、日本の仮想通貨業界では過去2番目、世界では過去7番目の規模のハッキングとなった。
同社はその後、ユーザーに被害額の補填をするために、グループ会社から550億円の資金を調達した。
今後は、その資金でビットコインの定期購入をしていく予定となっている。
DMMビットコイン、550億円の資金調達を完了|被害額の全額保証へ
一方で、ユーザー資産を第三者に頼ることなく保管や管理ができる、仮想通貨ウォレットの保有率や利用率が成長を見せている。