X、分散型予測市場「Polymarket」と提携|仮想通貨で未来予測

ソーシャルメディア大手のX(旧ツイッター)は6日、分散型予測市場のポリマーケット(Polymarket)を公式予測市場パートナーに指名した。
Xは今回の提携により、ポリマーケットの予測データとX上のリアルタイム情報を組み合わせたデータ分析サービスを提供。イーロン・マスク氏のチャットボット「Grok」も活用し、市場の動向や関連する投稿の分析情報を即座に提供する仕組みとなる。
AI「Grok」活用でリアルタイム分析を実現
今回の提携の核となるのは、GrokによるAI分析機能の統合。ポリマーケットのシェーン・コプラン最高経営責任者は「ポリマーケットの正確で偏りのないリアルタイム予測確率と、GrokによるX上のリアルタイム分析を組み合わせることで、世界中の数百万人のユーザーに即座にデータに基づいた洞察を提供できる」と説明している。
この統合製品は両社による「一連の統合サービスと独自体験」の第一弾として位置づけられており、今後さらなるサービス拡充が予定されている。両社は今回の製品開発に「重要なエンジニアリング資源」を投入すると表明している。
マスク氏は従来から、従来の世論調査よりも予測市場の方が正確な未来予測を提供できると主張しており、2024年の米大統領選挙期間中にもポリマーケットを高く評価していた。
社会的なセンチメントと予測分析が融合され、AIとブロックチェーンの連携はAI暗号資産(仮想通貨)分野で注目を集める。
規制環境と市場の課題
ポリマーケットは米商品先物取引委員会(CFTC)との和解により、2022年から米国ユーザーのアクセスを制限している。今回のX提携も米国外のユーザーを対象としており、規制上の制約を回避する形となっている。
プラットフォームは2024年に急成長を遂げ、年初の4,000人の活発なトレーダーから12月には31万4,500人まで拡大した。月間取引高も1月の5,400万ドルから11月には26億3,000万ドルまで48倍に増加している。
一方で、選挙終了後は取引量が84%減少するなど、政治イベントへの依存度の高さも課題となっている。
現在はスポーツ賭博分野への展開を進めており、スーパーボウルの勝者予想に7億ドル、チャンピオンズリーグの優勝予想に3億5,900万ドルの賭けが集まっている。Xは分散型金融(DeFi)アプリケーションへの戦略転換を図る大きな一歩となる。