ビットコイン相場下落|米経済の底堅さが原因か

アメリカの小売売上高や失業保険申請件数など、米経済の底堅さを示す指標が発表されたことで、ビットコイン(BTC)相場が一時的に下落した。しかし機関投資家による買い注文が入り相場が反発。その後再びビットコイン相場は下落した。
経済指標の発表とビットコイン相場の反応
CMEのFEDウォッチツールでは、一か月前は金利据え置きの予想が3.75%存在していたが、雇用統計の発表もあって100%利下げされるに推移した。
さらに緊急利下げも取りざたされていた当初は、69%が50bpの利下げを予想していた。
しかし、CPI値の発表から今に至って62.5%が25bpの利下げ、37.5%が50bpの利下げを予想するまでに落ち着いている。
そして9月の大幅な利下げ予測が後退したことで株価は上昇し、急激なドル高となり金相場は下落した。
一方ビットコイン相場は小売売上高の発表直後に上昇したがすぐに下落に転じた。すぐに反発を見せて元の水準に戻ったが、木曜午後に急速に崩れ、5万8000ドルを割り込んだ。
アメリカ小売売上高の7月は予想を上回る伸びで個人消費の底堅さを示しており、2023年1月以来の大幅増となり、伸びは予想を上回った。
物価高と借入コストの高止まりにも関わらず、個人消費が底堅さを維持している。またアメリカ失業保険の新規申請件数が2週連続減少し、7月上旬以来の低水準となった。
さらに米国市況では円が対ドルで149円台に下落。9月の大幅利下げ予測が後退し、通年で100bp未満の利下げを織り込む形となった。
何が原因でビットコイン相場が崩れたのか。それは現状のビットコイン相場はアメリカ経済の破綻を期待していることを示唆している。
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