カルダノ財団、2024年財務報告を公開|資産969億円でADA運用

スイス拠点の非営利団体カルダノ財団は10日、2024年の財務報告書が明らかになった。
報告書によると、2024年12月31日時点の総資産は6億5910万ドルに上る。
健全な財務状況と戦略的資金配分
資産構成は、ネイティブトークンのカルダノ(ADA)が76.7%を占めている。
次いで、ビットコイン(BTC)が14.9%、現金および現金同等物などが8.3%となっている。
この報告書は、カルダノブロックチェーン上に構築されたツールReeveを通じてオンチェーンで公開され、コミュニティに対する説明責任と透明性が強調された。
支出総額は2920万ドルで、その内訳はエコシステム成長に2210万ドル、運営コストに710万ドルが充てられた。
財団の収入には、ステーキング報酬による1710万ADAなどが含まれる。
資金配分の優先事項は、運用の安定性確保、教育プログラム、普及促進の取り組みだ。
具体的には、チャングハードフォークやブロックチェーン間通信プロトコルへの対応支援が挙げられる。
また、ビットコインを資産の14.9%保有する動きは、ADAの価格変動に対するリスク管理と流動性確保を目的とした戦略的な資産多様化と見られる。
財団は、価値の保存手段として確立された暗号資産(仮想通貨)をポートフォリオに加えることで、財務基盤の安定化を図っている。
普及に向けた取り組みと今後の課題
普及促進のため、1500万ドル以上が多岐にわたるプロジェクトに投じられた。
弾道識別システムや、不動産登記に関する提携、大手サッカークラブFCバルセロナとの契約などが含まれる。
技術面では、オープンソース団体PRAGMAへの支援や、ブラジルのペトロブラス、アルゼンチンの国立工科大学との提携も進められた。
これにより、世界的なインフラ基盤としてのカルダノの活用が強化されている。
一方で、カルダノは競合との競争という課題に直面している。
DeFiの預かり資産額は約3億ドルにとどまり、ソラナ(SOL)やトロン(TRX)といった他のブロックチェーンの規模には及んでいないのが現状だ。
財団の継続的な仮想通貨投資が、今後の成長の鍵を握ることになる。