ビットフライヤー、イーサリアムステーキング開始|年利3〜5%

国内暗号資産(仮想通貨)取引所のビットフライヤーは12日、イーサリアム ETH +3.23%のステーキングサービスを開始した。
ユーザーは保有するイーサリアムをステーキングすることで、ブロックチェーンの運営に貢献しながら報酬を受け取ることができる。
このサービスは当初、2024年12月に発表された計画に基づき提供される予定だったが、市場環境の変化や規制対応の影響により、開始時期が遅れての提供となった。
誰でも参加可能な柔軟なステーキング
従来、バリデーターノード運営には32ETHという高額な資産が必要だった。しかし、同取引所はユーザー資産をまとめる仕組みにより、この最小保有要件を撤廃した。
これにより、投資額に関係なく誰でもイーサリアムのステーキングに参加可能となった。
サービス利用は、ビットフライヤーのアプリまたはウェブサイトにてアカウントのステーキング設定を有効にするだけで完了する。
報酬は毎週分配され、資産のロックアップ期間は設けられていない。 利用者は流動性を維持しながら、安定した受動収益を得ることが可能だ。
同社は2014年設立以降、ハッキング被害がゼロという実績を保持している。今回のサービスも、マルチシグウォレットやコールドストレージなど確立されたセキュリティ体制下で運営される。
さらに、8月上旬にはビットコイン(BTC)の貸暗号資産サービスも開始し、取引以外の収益源の多様化を図る戦略が顕在化している。
市場の競争激化と規制整備が追い風に
このサービスの背景には、国内取引所間でのステーキング市場獲得競争の激化がある。メルカリはイーサリアム基盤のポイントプログラムを、Zaifはビットコインのステーキング構想を発表するなど、各社が追随する動きを見せている。
また、2025年半ばに金融庁がステーキングサービスに関する規制の方向性を明確にしたことが、提供開始の追い風となった。
これにより、取引所はコンプライアンスを確保しつつサービスを構築できるようになった。加えて、2025年第3四半期にイーサリアム価格が停滞したため、利回りを求める個人投資家や機関投資家の需要が高まった。
年間報酬率は市況に応じた変動が見込まれ、具体的な数値は公表されていないものの年率3~5%と予測されている。これは現状のイーサリアムのネットワーク発行率に沿った水準だ。
また、2025年第4四半期にはステーキング報酬をTポイントに交換する機能の追加も予定されている。