バイナンス、10億ドルの保護基金を全額ビットコインへ移行

バイナンスは30日、ユーザー保護基金(SAFU)の10億ドル相当のステーブルコイン準備金を、30日間かけてビットコイン(BTC)へ転換すると明らかにした。
価格下落時の補充メカニズムも導入され、基金の評価額が8億ドルを下回った場合は追加のBTCで10億ドル規模を維持する方針。
ステーブルコインからBTCへ、戦略転換の背景
バイナンスの公式ブログによると、ビットコインをエコシステムの基盤資産であり、長期的な価値の保存手段として最適と位置付ける同社の姿勢を反映したもの。
SAFU基金は2018年に設立された緊急時の準備金。
取引手数料の一部を積み立て、ハッキングやシステム障害などの事態が発生した際にユーザーへの補償に充てられる。
同基金の資産構成はこれまでも変化してきた。
2024年4月には自社ステーブルコインBUSDの終了に伴い、保有資産をUSDCへ変更。
当時は安定性を重視した判断だったが、今回のBTC移行はドルペッグ資産から離れ、暗号資産(仮想通貨)そのものの価値を信じる戦略への完全な転換を意味する。
市場調整局面での発表、買い圧力への期待も
今回の発表は、ビットコイン価格が一時8万1000ドル台まで下落し、2カ月ぶりの安値を記録するなど市場全体が調整局面にある中で行われた。
バイナンスはすでに取引所全体で64万8000BTC以上を保有する主要な市場参加者。
今回の転換による買い圧力は市場への信頼を示すメッセージとも受け取られている。
透明性の確保についても言及された。
ビットコインの管理はアブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)の認可を受けた清算機関で実施。
ユーザーが基金の状況を独自に確認できるようオンチェーン上のウォレットアドレスも公開される方針。
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