【1月12日最新】ビットコイン9万ドルでもみ合い、クジラは静観か

ビットコイン(BTC)の価格は12日、9万~9万1000ドル近辺でのもみ合いが続いている。
2025年10月に記録した過去最高値12万6198ドルからは約28%下落した水準にあり、時価総額は約1.8兆ドルと推計される。
ビットコイン商い薄で大口は静観
足元のビットコイン価格動向について、市場では悲観的な崩壊シナリオよりも、過熱した上昇局面を経た健全な調整フェーズにあるとの見方が支配的だ。
しかし、この調整が完了したとは言い難い。
懸念すべきは市場エネルギーの低下だ。
日次取引高は約122億ドル水準に留まっており、この価格帯において大口投資家(クジラ)が積極的なリスクテイクに踏み切っていない事実が浮き彫りとなっている。
市場全体が方向感を欠く中、次なる材料を見極めようとする様子見姿勢が鮮明であり、本格的なトレンド回帰には、大口資本を呼び戻すための明確なトリガーが必要となるだろう。
ビットコインETFの流出と枯渇する現物
ビットコインの需給バランスは、極めて複雑かつ爆発力を秘めた状態にある。
機関投資家の動向を示す暗号資産(仮想通貨)関連商品からは、1月9日に約3億4380万ドルの純流出が記録された。
年初からのこの慎重姿勢は、これまでの上昇を牽引してきた仮想通貨ETF需要の後退を示唆しており、十分な価格調整なしでの高値更新は容易ではない。
一方で、オンチェーンデータは売り枯れの兆候を示している。
仮想通貨取引所へのBTC流入量は11月下旬の約7万8600枚から、足元では約3700枚へと95%以上も激減。
現物供給が細る中、デリバティブ市場ではショートポジションの清算リスクが約41億ドルに達し、ロングの約21億7000万ドルを大きく上回っている。
マクロ環境ではAI関連株のバリュエーション懸念やFRBの引き締め継続、ドル高が重石となっている。
ひとたび重要なレジスタンスを突破すれば、この需給の歪みが燃料となり、強力な踏み上げを引き起こす可能性は排除できない。
【1月12日最新】ビットコイン市場分析:9万5000ドルの壁厚く
1月12日現在のビットコイン(BTC)市場について、テクニカルな観点から現状の構造と今後のシナリオを分析する。
週足:100週移動平均線が長期トレンドの分岐点

出典:TradingView BTC/USD 週足(2022年~現在まで)
大局的な週足チャートに目を向けると、2023年秋に形成されたゴールデンクロス(20週・100週移動平均線)以降、上昇トレンドの基本構造は維持されている。
しかし、足元の価格が短期的な勢いを示す20週線を下回って推移している事実は、上昇モメンタムの一時的な減退を示唆している。
現在、最も注視すべき水準は8万6000ドル近辺に位置する100週移動平均線だ。過去の調整局面においてサポートとして機能してきたこのラインは、長期トレンドにおける生命線と言える。
目先はこの水準で下げ止まり、反発の足がかりを築けるかが焦点となる。ここを守り切れるかどうかが、長期シナリオ維持の分水嶺となるだろう。
日足:下ヒゲが示す9万ドルの底堅さと上値の課題

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年6月~現在まで)
一方、日足レベルでは地合いの好転が観測される。
年明け以降、短期トレンドの指標である20日移動平均線をブレイクし、心理的節目である9万ドルを回復した動きは、昨秋からの上値の重さが払拭されつつある証拠だ。
特筆すべきは、先週の一時的な下落局面で見せたプライスアクションだ。
20日線上で下ヒゲを形成して反発し、その後も9万ドル台を維持している点は、同水準における押し目買い意欲の強さを裏付けている。
RSI(相対力指数)も54近辺と中立領域にあり、過熱感なく上値を追う余地は残されている。
ただし、本格的な上昇トレンドへの回帰を判断するには、昨年12月以降、厚い売り板が観測される9万4500~9万5000ドルのレジスタンスゾーン攻略が不可欠だ。
この水準を出来高を伴って明確に上抜ける動きが出れば、調整局面の終了と新たな上昇波の発生が確実視される。
ビットコイン相場展望の要点
- 長期サポートの死守: 8万6000ドル近辺の100週移動平均線が最終防衛ライン。ここを維持できるかが長期上昇トレンド継続の条件となる。
- 短期的には底堅い: 日足での20日線ブレイクと9万ドル台での下ヒゲ反発は、買い需要の強さと地合いの改善を示唆している。
- トレンド回帰の条件: 本格上昇には9万4500~9万5000ドルのレジスタンス突破が必要。ここを抜けるまではレンジ内での推移が想定される。