Figma、2.4兆円の評価でIPO申請|ビットコインETF保有戦略も

デザインプラットフォーム大手のFigmaは、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した。
提出された目論見書によると、同社は従来のテクノロジー企業としての枠を超え、ブロックチェーン技術との融合を深める姿勢を鮮明にしており、その一環としてビットコインETFを保有していることが明らかになった。

FigmaのIPO概要と仮想通貨戦略
FigmaのIPOにおける完全希薄化後評価額は165億ドル(約2兆4,255億円)を目標とし、ニューヨーク証券取引所にティッカーシンボル「FIG」として上場予定だ。
一株あたり25ドルから28ドルに設定され、合計3,710万株が市場に供給される。
同社の財務状況は好調で、2025年第1四半期の収益は2億2,800万ドル、純利益は4,500万ドルを記録し、2024年の一時的な純損失から回復を示している。
特に注目されるのは、Figmaが7,000万ドル相当のビットコインETFを保有している点だ。今後も仮想通貨への取り組みを拡大する方針で、ブロックチェーン普通株の発行も承認されている。
これは、同社が従来のハイテク企業の枠を超え、デジタル資産分野への本格的な進出を目指す意欲の表れとして、市場の関心を集めている。
Adobe買収破談からの再起と市場への影響
今回のIPOは、2023年に規制当局の反対で頓挫したAdobeによる200億ドルの買収提案が背景にある。この破談によりFigmaは独立企業として上場への道を歩むことになった。
同社はセコイア・キャピタルやアンドリーセン・ホロウィッツといった著名なベンチャーキャピタルに支援されており、投資家の信頼も厚い。
アドビとの取引破談後、評価額は一時的に100億ドルにリセットされたが、その後回復し、今回のIPOで大幅な上昇を見込んでいる。
ビットコインETFの保有は、仮想通貨に精通した投資家層を引きつけ、市場変動に対するヘッジ手段としての狙いもあると見られる。最終的な株価や上場日は、SECの承認と市場状況によって決定される。