イーサリアム財団、批判受け幹部体制を刷新へ

イーサリアム(ETH)
暗号資産ライター
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イーサリアム財団のアヤ・ミヤグチ事務局長は26日、スイスに拠点を置く同非営利団体の会長職に就任する旨を自身のブログで発表した

ミヤグチ氏は新たな役職でイーサリアム財団の『組織間パートナーシップ』(異なる組織同士が協力する枠組み)の支援に努めると述べた。

同氏は2018年から事務局長を務めてきた。 『深い感謝の気持ちと、これからのことに対する熱意を感じています』と記し、1年前から会長職への移行を検討していたと明かした。

さらに『最近の出来事は、私にとって本当に重要なことを振り返る絶好の機会となりました』と述べた。

イーサリアムへの批判高まる中での人事異動

この発表は、イーサリアム(ETH)がソラナ(SOL)などのライバルブロックチェーンに対して地盤を失いつつあり、開発者支援において非効率的かつ消極的との批判が高まる中で行われた。

1月にはミヤグチ氏の交代を求める声が強まり、共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏(イーサリアム共同創設者)は数ヶ月前から幹部の変更を示唆していた。

イーサリアムは直近で2,500ドル(約37万5000円)を下回る水準で取引され、暗号資産(仮想通貨)データプロバイダーのコインゲッコによれば過去24時間で6%下落した。

過去1年以上の強気相場にもかかわらず、値上がりはビットコイン(BTC)や他のデジタル資産と比較して劣っている。 時価総額で2位の暗号資産であるETHは、3年前に記録した史上最高値4,878.26ドル(約73万円)の約半分の価格で取引されている。

イーサリアムが心理的に重要な4000ドル(約60万円)の壁を最後に超えたのは昨年12月であった。 一方、ビットコインとソラナは先月、新たな史上最高値を記録している。

イーサリアム財団の役割と今後

ミヤグチ氏はブログ投稿で、財団の役割は『信頼できる中立性』(偏らず公正な状態)に重点を置いていると述べた。

彼女は、イーサリアムのすべての領域をコントロールや所有することは財団の役割ではなく、分散化に沿った価値観の促進が重要であると強調。 さらに『私たちの目標はイーサリアム財団が『勝つ』ことではなく、イーサリアムが長期的に勝利することである』と述べた。

そのため、核となる価値観に忠実であり続けることが重要であり、伝統的な企業のような進化は避けなければならない。 また、『イーサリアムは機械のようには成長せず、生物多様性によって強化される庭のように成長します』と語った。

ミヤグチ氏の在任中、イーサリアムは大きな変化を遂げた。 2022年にはプルーフ・オブ・ステークのコンセンサスモデル(取引承認方式)への移行と『マージ』の実施により、炭素排出量が99%削減された。

また、ネットワークはレイヤー2中心のロードマップを採用し、スケーリングネットワークをイーサリアムの能力拡大の突破口として位置づけた。

ミヤグチ氏の後任については現時点で明らかにされていない。 ブテリン氏は火曜日にX(旧Twitter)でミヤグチ氏に感謝の意を表した。 また、イーサリアム財団の新たなリーダーシップ構造がまもなく発表されることを示唆した。

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