トロンのレバレッジ型ETF、米SEC申請|リターン率2倍目指す

米投資信託会社のETFオポチュニティーズ・トラストは10日、トロン(TRX)に連動するレバレッジ型ETFの申請書を米SECに提出した。
今回申請されたT-REX 2X Long TRON Daily Target ETFは、日々の投資成果を2倍に拡大するレバレッジ型商品だ。これは従来のETFと一線を画す特徴を持ち、金融商品市場に新たな機会を提供する動きとして注目される。
デリバティブを活用した2倍レバレッジETF
このファンドは、暗号資産(仮想通貨)のトロンを直接保有するものではない。代わりに、トータルリターンスワップやコールオプションなどのデリバティブ、またはトロン連動のETFやETP(上場取引型金融商品)への参加を通して、トロンの日次リターンを200%に増幅することを目指す。
起業家のジャスティン・サン氏が設立したトロンは、時価総額が276億ドルに上る。スポンサーはレバレッジ型商品の組成で知られるレックス・シェアーズ社が担当するが、資産保管会社は未定となっている。
仮想通貨ETF多様化の波
今回の申請は、ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨を対象としたETFの多様化を意図している。規制当局が仮想通貨に好意的な姿勢を示す中、各社はソラナ(SOL)やドージコイン(DOGE)などを対象とした商品を模索している。
最近、SECがソラナのステーキング報酬を含む初のETFを承認したことにより、革新的な仮想通貨関連商品が台頭しつつある。
このようなレバレッジ型ETFは、証拠金を必要とせず変動の激しい資産に高いエクスポージャーを求めるトレーダーの需要に応えるが、複利効果によるリスク増大には注意が必要だ。
このETFには1.5%の管理手数料が設定され、SECは19b-4申請に基づいて審査を進めている。
判断は2025年後半に下される見込みであり、同様にカナリー・キャピタルもステーキングされたTRXのETFを申請するなど、トロンエコシステムに対する機関投資家の関心が高まっている。