コインベース、アルゼンチンでペソ建て取引停止|撤退は否定か

ステーブルコイン
暗号資産ライター
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米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは12月31日、アルゼンチンにおけるペソ建てUSDC取引を2026年1月31日から停止すると通知した。

同社が現地で正式にサービスを開始してから約1年での決定となる。

仮想通貨同士の取引は継続され、完全撤退ではなく戦略的な一時停止と説明している。

ペソ建てUSDC取引の停止と継続する機能

コインベースは2026年1月31日以降、アルゼンチンペソを使用したステーブルコインUSDCの売買を停止する。

ユーザーへの通知によると、停止までに保留中のペソ取引を完了させるための30日間の猶予期間が設けられた。

一方、仮想通貨同士の取引やオンチェーンでの送受信、ステーキングなどは引き続き利用可能。

コインベースは2025年1月28日にアルゼンチン国家証券委員会(CNV)から仮想通貨サービスプロバイダーとしての承認を受け、アルゼンチン参入を発表していた。

正式参入から約1年での方針転換となった。

アルゼンチンでは慢性的なインフレ対策としてステーブルコイン需要が高く、人口の約20%がおすすめ仮想通貨を保有。

中南米ステーブルコイン取引量の約62%を占める。

ペソからUSDCへの直接購入ルートが断たれることで、アルトコインユーザーへの影響が懸念されている。

規制環境の変化とLibraミームコイン騒動

今回の決定には複数の要因が絡む。

2025年2月、ハビエル・ミレイ大統領がソラナ基盤のLibraトークンをSNSで支持したところ、価格が一時4.5ドル超まで急騰した後96%以上暴落。

推定1億〜2億5100万ドル規模の損失が発生し、2025年4月には下院が128対93で議会調査の開始を可決した。

また、アルゼンチン中央銀行が従来の銀行に仮想通貨サービスの提供を許可する新規制を検討中との報道もある。

早ければ2026年4月にも施行される可能性があり、市場環境の不透明さが増している。

Baseを通じた現地関与は継続

ペソ関連サービスの停止にもかかわらず、コインベースはアルゼンチン市場への関与を維持する方針。

同社のイーサリアムレイヤー2ネットワーク「Base」を通じて、現地取引所Ripioなどとの協力を継続するとしている。

一方、競合の動きも活発化。

仮想通貨レンディング企業Nexoは2025年12月にBuenbitを買収し、100万人超のユーザー基盤を獲得。

Ripioは11月にアルゼンチンペソ連動のステーブルコインwARSを発行した。

コインベースの広報担当者は「恒久的な撤退ではなく、より強力で持続可能なサービスを提供するための意図的な一歩」と述べた。

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