ナイキ、NFT子会社RTFKTを売却|Web3事業から完全撤退へ

NFT
暗号資産ライター
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スポーツ用品大手ナイキは2025年12月、デジタル製品子会社アーティファクト(RTFKT)を売却し、ブロックチェーン事業から完全撤退した。

NFT市場の低迷とエリオット・ヒルCEO主導の本業回帰戦略が背景にある。

買い手や取引金額は非公開となっている。

4年間のNFT実験に幕

ナイキは2021年、NFTブームの最中にRTFKTを買収した。

デジタルスニーカーやバーチャルファッションで先行者利益を狙う戦略だったが、市場環境の激変により方針転換を余儀なくされた。

報道によると、売却は12月17日付で完了。

ナイキは「RTFKTは新たなオーナーの下で新章を迎える」と声明を出したが、買い手の詳細は明かしていない。

RTFKTは2024年12月時点でWeb3サービスの終了を予告しており、約1年の運営継続を経て最終的に売却という形で決着した。

今回の決定は、エリオット・ヒルCEOが推進する本業回帰戦略の一環となる。

同氏は就任以来、スポーツ用品事業や卸売パートナーとの関係再構築を最優先課題に掲げてきた。

NFT市場低迷と業績悪化が背景

売却の背景には、NFT市場全体の急速な縮小がある。

NFT市場の時価総額は約28億ドルと、1年前から67%以上下落。

月間取引額も2025年11月に3億2000万ドルまで落ち込んだ。

ナイキ本体の業績も厳しい状況が続く。

傘下のコンバースブランドは2025年第4四半期に売上高が約30%減少。

BNPパリバのアナリストはコンバース売却の可能性にも言及しており、グループ全体でのポートフォリオ見直しが進んでいる。

一方、ナイキは2025年4月、RTFKTの事業閉鎖により保有NFTの価値が毀損したとして投資家から集団訴訟を提起されている。

ナイキは訴訟の棄却を申し立てたが、法的リスクも売却判断に影響した可能性がある。

Web3参入企業の撤退相次ぐ

ナイキの撤退は、Web3分野への参入を試みた大企業の戦略転換を象徴する動きといえる。

NFT市場のピーク時には多くの企業がデジタル資産領域に参入したが、ブロックチェーン市場の成熟とともに縮小や撤退を選ぶケースが増加している。

ナイキは今後もFortniteやEA Sportsとの提携を通じてゲーム内アイテムの提供は継続する方針。

ただし、独自のNFTスタジオ運営からは完全に手を引き、本来の強みであるスポーツ用品事業に経営資源を集中させる。

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