Bybitが第28回準備金証明を公開、BTC保有量は6万7000BTCに

暗号資産(仮想通貨)取引所大手のBybit(バイビット)は20日、19日時点のスナップショットに基づく第28回準備金証明レポートを公開した。
ユーザーのビットコイン(BTC)保有量は前月比4.53%増の6万7000BTCになった。イーサリアム(ETH)も同様に増加し、6.09%増の57万5000ETHを記録した。
一方で、ステーブルコインのテザー(USDT)の保有量は12.39%減少し、56億ドルとなった。
透明性の確保と資産の安全性
独立系セキュリティ企業Hackenによる検証で、Bybitの主要資産の準備率は103%と確認された。これはユーザー資産に対し、1対1以上の資産を保有していることを示している。
同社は透明性確保の一環として、資産状況の公開や検証可能な仕組みの提供を継続している。
また、25年2月に発生した大規模ハッキング事件を受けて、50件以上のセキュリティアップグレードを実施。定期的な監査を通じて信頼回復に取り組んでいる。
今回のレポートも、こうした対応の一環といえる。
市場環境の変化と規制対応
顧客の資産構成の変化からは市場動向が読み取れる。
USDTの保有が減少する一方、BTCやETHといった主要仮想通貨への関心が高まっている。これは投資家のセンチメントの変化を示唆する。
Bybitは規制遵守にも注力しており、25年6月には欧州の仮想通貨規制に基づくライセンスを取得した。
厳格な運営基準を満たすことで、機関投資家や個人ユーザーからの信頼獲得を目指している。
取引高で世界第2位の地位を維持するため、今後も透明性と安全性の向上に取り組むとしている。
また、こうした市場の回復基調を背景に、投資家の間では有望な仮想通貨銘柄への関心が再び高まっている。
とくに将来性のあるアルトコインを見極めようとする動きが活発化しており、分散投資や中長期的な成長を見据えた戦略が重視されている。