ビットコイン急落とクジラの買い控え、個人投資家が主役に
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暗号資産(仮想通貨)市場の調査を行うBRNのティモシー・ミシル氏は11月30日、ビットコイン(BTC)市場の現状について言及した。
大口投資家の買い集めが鈍化する一方で、個人投資家の活動が活発化しており、相場が脆弱な局面にあると警告している。
ビットコイン急落と市場構造の変化

ビットコインは11月下旬、激しい価格変動に見舞われた。
10月のピークである12万6000ドルから35%下落し、9万ドルを割り込んだ。オンチェーンデータでは、市場の力学に重要な変化が生じている。
1000BTC以上を保有する「クジラ」と呼ばれる大口保有者は、下落の初期段階では買い集めを加速させていたが、最近ではそのペースを落としている。
11月中旬には10万ドル超の取引が10万2000件以上、100万ドル超の取引が2万9000件記録され、25年で最も取引が活発な週となったが、この勢いは失われつつある。
ビットコイン市場におけるクジラの動向変化
市場データによると、クジラは11月の下落局面で37万5000BTCを買い集めたが、その後の指標は減速を示している。
1000〜1万BTCを保有する大口投資家の蓄積スコアは、11月初旬の0.75付近から下旬には0.5近くまで低下し、買い圧力が中立に近づいていることが示唆されている。
これと並行して、1年以上ビットコインを保有する長期保有者も売却を進めており、価格暴落時には80万BTCが手放され、クジラによる買い支えの効果を相殺する形となった。
さらに、マクロ経済の向かい風も市場に影響を及ぼしている。
先物市場では、25年12月のFRBによる利下げの可能性が低下したとの見方が広がり、世界的な流動性供給の遅れもリスク資産にとって逆風となっている。
専門家は、伝統的な金融市場が経済成長の鈍化に反応する中で、マクロヘッジとしての仮想通貨の魅力が一時的に低下していると指摘する。
個人投資家の動きと今後の市場見通し
大口投資家とは対照的に、1BTC未満を保有する個人投資家は「バーゲンハンティング」の機会と捉え、積極的に市場に参加している。
1BTC以上を保有するウォレット数は、年間最低の97万7420から0.2%増加し、98万577に達した。
BRNのミシル氏は、機関投資家の買いが鈍る中で個人の熱狂が高まるこの乖離を「典型的なサイクル末期のパターン」と指摘し、市場の脆弱性を警告している。
個人投資家は反発を見込んでレバレッジ取引を強めたが、これがボラティリティを拡大させた。
短期的な資金調達率の上昇と清算の連鎖が重なり、市場では約455億ドル相当の価値が失われた。
テクニカル指標も強弱が入り混じる。ネットワーク全体の取引量に対して現在の価格が割安と見なされる一方で、過去の平均取得価格と比べて損失を抱えている投資家が多い状況が続いている。
こうした状況を踏まえると、ビットコインの今後を巡る見通しにも慎重さが求められる。
HYPERを巡る投資家の関心と展望
こうした市場の停滞感の中、ビットコインの価格変動に一喜一憂するのではなく、長期的な成長余地を持つ初期段階のプロジェクトに関心が集まっている。
その中で注目されているのが、Bitcoin Hyper(HYPER)だ。
HYPERは、ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するために開発されたレイヤー2ソリューションであり、「高速・スケーラブル・低コスト」な取引の実現を目指している。
イーサリアムネットワーク上のERC-20トークンとして構築されており、ステーキングやガバナンスなど、DeFiの仕組みも利用できる。
現在、HYPERは仮想通貨プレセールの段階にあり、価格は0.013365ドルで提供されている。
プロジェクトはビットコインのブランド力を活かし、DeFiやAIといった最新トレンドを組み合わせた独自の構想を掲げている。こうした要素が、投資家の関心を集める背景となっている。
ビットコイン市場が方向感を欠く中、HYPERのようなプロジェクトが、新たな市場の活力につながるかが注目されている。
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