ビットコイン、9万ドルに迫る|アルトコインブーム到来か?

ビットコイン(BTC)は12日、過去最高値となる8万9000ドルを突破し、9万ドルに迫っている。直近24時間の上昇率は9.6%。

この高騰は、ドナルド・トランプ次期大統領の誕生によるものと見られている。暗号資産(仮想通貨)コミュニティでは、ビットコインに続きアルトコイン市場にも活況が訪れる「アルトシーズン」到来への期待が高まっている。
ビットコイン高騰の背景
ビットコイン価格高騰の要因として、ドナルド・トランプ次期大統領が2024年米国大統領選挙で勝利したことが挙げられる。一部の専門家は、同氏の勝利がビットコインの需要を押し上げたと分析する。
2024年は、米国証券取引委員会(SEC)がビットコイン関連のETFを複数承認したこともあり、ビットコインへの関心がかつてないほど高まっている。
さらに、ドナルド・トランプ次期大統領はSECのゲイリー・ゲンスラー委員長を解任し、仮想通貨に優しい規制を導入すると公約している。一連の政策によって、仮想通貨セクター全体が活性化する可能性がある。
アルトコインシーズン到来の兆し
アルトコインシーズンとは、ソラナ(SOL)やイーサリアム(ETH)などのアルトコインが、ビットコインを上回るパフォーマンスを見せる期間のこと。
アルトコインシーズンの到来を判断する要素としては、アルトコインのドミナンス増加、取引量の増加、コイン価格のブレイクアウト、アルトコインシーズンインデックスなどが挙げられる。
BlockchainCenter.Netによると、アルトコインシーズンは、75%以上のアルトコインが少なくとも3カ月間ビットコインのパフォーマンスを上回ったときに始まるとされる。
同サイトのインデックスによると、直近のアルトコインシーズンは2022年1月に発生しており、11月11日時点のアルトコインレーティングは37となっている。
連邦準備制度理事会(FRB)による金利の引き下げも、アルトコイン市場の活性化を促す可能性がある。ただし、最近のビットコイン投資家やイーロン・マスク氏などの著名人は、連邦準備制度の廃止を訴えている。
ドナルド・トランプ次期大統領は、自身の家族が運営する仮想通貨プラットフォーム「World Liberty Financial」を立ち上げており、選挙運動中にもデジタル資産との関わりをアピールしていた。
8月には、Fox Newsのインタビューで、国の35兆ドルの債務をビットコインで返済する可能性を示唆している。