カナリーキャピタルCEO、ビットコイン15万ドル超と強気予測

カナリーキャピタルCEOのスティーブン・マクラグ氏は17日、ビットコイン BTC +0.20%が2025年内に14万〜15万ドル(約2,058万〜2,205万円)へ上昇する可能性が50%を超えると予測した。
マクラグ氏は、ビットコインの強気予測の要因として、スポット型ビットコインETFへの継続的な資金流入や機関投資家の戦略的な買い増しを挙げた。
特に、政府系ファンドや企業の財務部門、年金基金などがビットコインを準備資産として保有する動きが広がっているという。
機関投資家主導のビットコイン強気相場
マクラグ氏の強気予測は、機関投資家の動きに裏付けられている。ノルウェー中央銀行投資管理部門は第2四半期にビットコイン関連のエクスポージャーを84%増加させ、ブレバン・ハワードはブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストの最大機関株主となっている。
一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げが9〜10月にずれ込む可能性があり、経済の不透明感は依然としてリスク要因となっている。
もし利下げが市場環境を改善できなければ、2026年に早期の弱気相場入りにつながる可能性があると警鐘を鳴らした。
イーサリアムに悲観的な見解
マクラグ氏は、イーサリアム(ETH)については悲観的な見方を示した。同氏はイーサリアムを「古い技術」と評し、ソラナ(SOL)やスイ(SUI)といった処理速度が高く手数料の安いブロックチェーンが機関投資家の需要を取り込むとみている。
その結果、イーサリアムが新たな最高値を更新する展望は乏しいと指摘した。
カナリーキャピタルは、米証券取引委員会に対し、リップル(XRP)、SUI、トロン(TRX)、クロノス(CRO)、ライトコイン(LTC)、TRUMPといったイーサリアム以外のデジタル資産に連動するETFの申請を行っており、戦略的に新興エコシステムを重視している。
今回の価格予測は、ビットコインの周期性に基づいていると説明された。2024年4月の半減期を経て上昇が加速し、年末にピークを迎える可能性があるという。
一方で、規制のあり方やETFへの資金流入が1週あたり10億ドル規模に達し続けるかどうかが焦点となる。