ビットコイン、一時6万6000ドル台まで下落|米大統領選挙前に

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は5日、一時1BTC=6万7000ドル以下まで下落した。これは、過去1週間で最低の水準の価格となる。
また、ビットコインやイーサリアム(ETH)を含む仮想通貨のポジション(主にロングポジション)清算も進んでおり、過去24時間では3億ドルを超えているという。そのうちビットコインのポジション精算額は、7600万ドル以上を占めている。
ビットコインは10月末、1BTC=7万3000ドルを超え、史上最高値まであと数百ドルという動きを見せていた。
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米大統領選挙の結果発表が迫る
この下落は、2024年の米大統領選挙の投票日(11月5日〜6日)が目前に迫る中で起きた。今回の米大統領選挙は、ドナルド・トランプ氏とカマラ・ハリス氏が主力候補として票を争っている。
さまざまな個人や機関によって、この選挙における見解が示れており、世界的にも注目されるイベントとなっている。そのためこの選挙が、仮想通貨市場へ与える影響も大きいと考えられている。
スタンダード・チャータード銀行の分析官は、大統領選の結果に関わらず、2025年末までにBTC価格は20万ドルまで上昇するという見解を示した。
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また、ブロックチェーン技術を活用した分散型予測プラットホーム上でも、この選挙の勝者を予想する市場が立ち上がっている。
中でも、予測市場プラットホーム大手「ポリーマーケット」上の予想市場への賭け金は30億ドルを超えており、執筆時点では、トランプ氏が59%、ハリス氏が41%の確率で勝利すると予想されている。
ただしトランプ氏の勝率は、一時(10月末)65%を超える局面もあったため、一部では同氏を大統領として迎えることに疑問の声があがっている。
同氏は近年、「米国をビットコイン超大国にする」といった発言や「安全で高利回りな仮想通貨投資」を提供するサービスの支援を見せるなど「仮想通貨推進派」として知られている。
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