バイナンス、ライブ配信機能実装｜リアルタイム取引を模倣可能

大手暗号資産（仮想通貨）取引所のバイナンス（Binance）は26日、ソーシャルプラットフォーム「バイナンス・スクエア」で新機能「ライブトレーディング」を開始すると発表した。

この機能により、ユーザーは認証されたクリエイターがリアルタイムで取引を実行する様子を観察し、同じスポット取引や先物取引を配信内で直接実行できる。

バイナンスのアプリとウェブサイトを通じて全世界で利用可能となった。

月間3500万人が利用するプラットフォームでの革新

バイナンス・スクエアは月間3500万人以上のアクティブユーザーを持つプラットフォームで、仮想通貨関連のニュースやコミュニティ討論、教育コンテンツを提供している。

今回のライブトレーディング機能は、このエコシステムを最適化し、視聴者がテクニカル分析やリスク管理、意思決定プロセスを観察できる対話型セッションを可能にする。

配信中、視聴者には「ピン留めされた戦略カード」または「ストラテジータブ」が表示され、取引ペア、方向性（買い・売り）、注文サイズが示される。

これにより、瞬時にビットコイン（BTC）などのトレードを複製することが可能になった。機能は30言語で提供され、バイナンスの世界的なユーザーベースでの幅広い採用を確保している。

クリエイター支援と収益化の仕組み

1000人以上のフォロワーを持つ認証クリエイターは、セッション当たり最大100件の過去の取引を共有でき、自身の戦略をフォローするユーザーから発生する取引手数料の最大50％を収益として獲得できる。

この新しい機能は、仮想通貨取引所の中でもバイナンスが他社と差別化を図る要素となっている。

フォロワー数が少ないクリエイターには「バイナンス・スクエア・ライブトレーディング・インキュベーション・プログラム」への申請機会を提供し、注目配信やキュレーション・キャンペーンなどの宣伝機会を支援している。

バイナンスは今後、ライブ配信コンペティションやマルチストリーミング機能の導入も計画しており、仮想通貨取引をより対話的にするという目標の実現に向けて取り組んでいる。