ANAP、約5億円のビットコインを追加取得|総保有量1000BTC超

ビットコイン(BTC)投資も進める婦人・子供服ブランドのANAPを手掛けるANAPホールディングスは11日、連結子会社を通じて29.5808 BTC(4億9996万9604円相当)を追加取得した。
これにより、同社のビットコイン総保有量は1047.5646 BTCとなり、累計取得額は155億3375万4353円に達した。
ビットコインと本業を融合させる独自戦略
ANAPホールディングスは、子会社のANAP Lightning Capitalを通じてビットコインの取得を進めている。
9月10日時点で、1 BTCあたりの平均取得価格は約1482万8,445円であり、評価損益は20億6359万4883円の含み益となっている。
同社はビットコインを単なる金融戦略として保有するのではなく、本業であるアパレル事業と統合する方針を採用中だ。この戦略は、6月9日に発表されたビットコイン現物出資を含む223億円の第三者割当増資にも現れている。
また、資金調達の柔軟性確保のため、6月20日に公表した50億円の借入枠を8月21日に110億円へ増額した。
Bitcoin Treasuriesによれば、同社は世界で41番目、日本企業ではメタプラネット、ネクソン、リミックスポイントに次ぐ4番目のビットコイン保有企業となる。
ANAPホールディングスの甲斐快社長は7月のインタビューで、1000 BTCという目標は投資家への目安に過ぎず、あくまで通過点であると述べ、長期的な取得意欲を示した。
新ブランド立ち上げと国際会議開催へ
ANAPはビットコインの取得にとどまらず、具体的な事業戦略も展開している。11月には、ビットコインユーザー向けの新ブランドを立ち上げる計画も進行中だ。
さらに、11月24日には東京ステーションホテルにて、ビットコインに特化した国際会議BITCOIN JAPAN 2025が予定されている。
この動きは7月に発表された戦略的パートナーシップに続くもので、アパレル事業との連携を一層強化する狙いがある。
同社は8月13日にも約15.3億円で86.6 BTCを取得し、保有量が初めて1000 BTCを突破した。
ビットコイン取得の都度、保有状況や評価損益を公表する透明性の高い姿勢は、従来の小売企業が仮想通貨を事業に取り込む先進的な事例として市場の注目を集めている。
また、同社が価値の保存手段としてビットコインを選んだことは、価格安定性を重視するステーブルコインとは異なる戦略を示している。