1/21ビットコイン価格分析|急落で9万ドル割れ、政策不安が直撃

ビットコイン(BTC) 価格分析
暗号資産アナリスト
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最終更新日: 
免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

ビットコイン(BTC)の価格は21日、心理的な節目とされる9万ドルを下回った。

前日比で4.5%安となる急落を記録し、本稿執筆時点では8万8440ドル付近で推移している。

今回の下落で注目されるのは、投資家が伝統的な安全資産へ資金を移す動きを強める中、ビットコインが再びリスク資産としての性格を鮮明にした点だ。

政策不安が市場直撃、ビットコイン独歩安鮮明に

米国の連休明け、市場はトランプ大統領によるグリーンランド関連の新たな関税措置示唆という政策不安に直撃された。

ロイターによれば、新関税は2月1日に発効予定であり、合意なき場合は6月に追加引き上げの可能性もあるという。

この不透明感がリスク資産全般への重石となり、株式市場からの資金流出が相次いだ。

この流れを受け、暗号資産(仮想通貨)市場も全面安の展開となった。主要アルトコインも連れ安し、イーサリアム(ETH)は約6.1%急落、2950ドル近辺まで値を下げている。

対照的な動きを見せたのが安全資産とされる金(ゴールド)だ。

金先物は一時オンスあたり4780ドルを超え、史上最高値を更新。高まる政治リスクへのヘッジとして投資家が殺到している。

一方、リスク回避局面で軟調に推移したビットコインに対し、デジタルゴールドとしての機能不全を指摘する声が上がる。

仮想通貨運用大手ギャラクシー・デジタルのAlex Thornリサーチ責任者は、「少なくとも現時点において、ビットコインはその本来の設計思想である安全資産としての機能を果たしていない」と分析した。

企業のビットコイン巨額買い支えも効果限定的

売り圧力が強まる中でも、特定の大口企業による買い意欲は衰えていない。

ストラテジー社は過去8日間で約21億3000万ドル相当のビットコインを取得したと報じられた。

しかし、この巨額の買い支えもビットコインの価格維持には至らず、同社株自体も約7.4%下落した。

ビットコインの今後の展望として、短期的なダウンサイドリスクは依然として高い。

関税の脅威が現実のものとなり、株式市場のボラティリティが高止まりすれば、ビットコインは全体的なリスクセンチメントに連動し、直近の安値をさらに下回る展開も想定される。

市場の関心は、次なる政策シグナルへと移りつつある。

EU首脳は木曜日、ブリュッセルで緊急サミットを開催予定であり、米国への輸入関税を含む対抗措置を協議すると報じられている。

欧米間の貿易摩擦が激化すれば、仮想通貨市場へのさらなる波及は避けられないだろう。

【1/21ビットコイン価格分析】9万ドル陥落、強気相場維持なるか

ここからは、1月21日時点のビットコイン相場環境に基づきテクニカル分析および今後の価格シナリオ予想を行う。

【週足】強気トレンド維持の最終防衛線8.7万ドル

BTC週足チャート

出典:TradingView BTC/USD 週足(2022年~現在まで)

まずは大局的な視点である週足チャートから環境認識を行う。

2023年秋に形成された移動平均線のゴールデンクロス以降、長期的な上昇トレンドの構造自体は維持されているものの、足元の地合いは決して楽観視できるものではない。

価格がトレンドの勢いを示す20週移動平均線を割り込んで推移しており、上昇モメンタムの減退が鮮明となっているからだ。

ここで最も警戒すべきは、現在8万7000ドル近辺を推移する100週移動平均線における攻防だ。

過去の調整局面においても下値支持線として機能してきたこの水準は、いわば長期上昇トレンドにおける防衛線と言える。

ここ数ヶ月、この水準で下げ渋る動きを見せている点は評価に値するが、この水準を明確に下抜けるような事態となれば、強気相場の前提が崩れトレンド転換が決定的となる分水嶺にある。

【日足】9万ドル陥落、正念場のサポートエリアへ

BTC日足チャート

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年5月~現在まで)

続いて、短期的な値動きを捉える日足チャートに焦点を当てる。

2026年の年初、ビットコインは短期トレンドの生命線である20日移動平均線をブレイクし、心理的節目である9万ドルの奪還に成功。

同時に昨年12月の戻り高値を更新し、下落トレンドの構造を一時的に否定した。これは市場心理の好転を示唆する重要なシグナルであった。

しかし、直近の下落によって状況は一変している。

価格は再び20日移動平均線および9万ドルの水準を割り込み、上昇シナリオに暗雲が垂れ込めている。

現在は8万7000ドル~8万8000ドルのサポートエリアでの攻防となっているが、この価格帯で売り圧力を吸収しきれなければ、さらなる深掘りは避けられないだろう。

オシレーター系のRSI(相対力指数)も41近辺と、売られすぎ水準には達していないものの、買い圧力の弱さを示唆。

「中立」から「やや弱気」の領域にあり、反転に向けた明確なの兆候も現時点では確認できていない。

ビットコイン相場展望の要点

  • 8万7000ドルの死守が絶対条件:長期トレンド継続の鍵は、100週移動平均線が走る8万7000ドル水準の維持にある。ここを背に反発できるかが、直近の最大の焦点となる。
  • 短期的な下落リスクへの警戒:日足レベルでの9万ドルおよび20日線の再割り込みは、強気派にとって痛手だ。早期に9万ドル台を回復できない場合、戻り売り圧力が継続し、8万ドル前半までの調整リスクが高まる。
  • トレンド回帰へのハードル:本格的な上昇トレンドへの回帰には、再び9万ドルの節目を明確に上抜け、かつ維持することが不可欠である。それまでは、下値模索またはレンジ相場が続く公算が大きい。

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