ミルシティ、SUIを29億円分追加取得|財団から割引価格で

ナスダック上場のMill City Ventures III, Ltd.は11日、2,000万ドル(約29億6,000万円)相当以上のスイ(SUI)の追加取得を明らかにした。
同社は、SUI財団との契約に基づき、市場価格より割安でトークンを確保している。
同社は、専門金融会社からスイブロックチェーンのネイティブトークンであるSUIに特化したデジタル資産管理企業へと戦略的な転換を進めている。
8,100万SUIを保有
同社は今回、5,600,607 SUIを1トークンあたり平均3.65ドルで取得。これは総額で約2,050万ドル(約30億3,400万円)に相当する。
この取得により、Mill CityのSUI総保有量は8,187万トークンに増加した。
8月10日時点の市場価格に基づくと、その価値は約3億1,600万ドルに達する。この動きは、2025年7月31日に完了した4億5,000万ドルの私募に続くもので、暗号資産(仮想通貨)への傾倒を鮮明にしている。
SUI財団との提携
今回の取引の背景には、Mill CityとSUI財団との独自の提携関係がある。
この契約により、同社は当時の市場価格3.80ドルから3.90ドルに対し、4%から6%の割引価格でSUIトークンを直接取得することが可能となっている。
この提携は、割引価格でのトークン供給だけでなく、エコシステムに関する知見の共有も含まれており、同社の戦略において重要な役割を担っている。
経営陣も刷新され、ロンドンを拠点とするデジタル資産ヘッジファンド、Karatage Opportunitiesの共同創業者らが経営に参画し、ブロックチェーン分野の専門知識をもたらした。
ステーキングによる収益モデル
Mill Cityは、単に仮想通貨を保有するだけでなく、その資産を積極的に活用している。
保有するSUIのほぼ全てにあたる約8,180万トークンは現在ステーキングされており、利回りを生み出している。
推定される年間利回りは約3%で、これは1日あたり約26,000ドル、年間では950万ドルの収益に相当する。
このステーキング戦略により、保有トークンは投機的な資産ではなく、生産的な資産として機能している。
同社は将来の配分に備え、1億2,600万ドルの流動性準備金を維持している。
一方で、従来の貸付事業は資本のわずか2%に縮小しており、SUIを中心としたブロックチェーン事業への集中がうかがえる。
SUIの価格が0.10ドル変動するごとに、同社の保有資産価値は約818万ドル変動するため、市場の動向が経営に直接的な影響を与えることになる。