リミックスポイント、ビットコイン5億円購入|国内3位規模に

株式会社リミックスポイントは4日、5億円相当のビットコイン(BTC)を追加取得したと明かした。今回の取得額は29.46 BTCで、平均取得単価は約1,697万円だ。
これにより、同社のビットコイン総保有量は1,411.29 BTC、累計取得価額は約214億円に達した。
この保有量は、メタプラネット、ネクソンに次ぎ、国内上場企業で3番目の規模となる。また、世界のビットコイン保有上場企業ランキングでは43位に位置する。
積極的なビットコイン取得戦略
リミックスポイントは2025年4月以降、積極的なビットコイン取得戦略を展開している。
同年4月時点での保有量は約648.83 BTCだったが、半年間で倍以上に増加させた。
月別の取得履歴を見ると、特に6月には370 BTCを超える大規模な購入を実施している。
10月にも複数回にわたり、合計で約5.7億円相当のビットコインを取得していた。
過去には他の暗号資産(仮想通貨)も保有しており、2025年6月15日時点ではイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)なども保有していた。
財務戦略の転換と事業強化
同社は10月23日、新株予約権の発行による仮想通貨の取得を今後は行わない方針を決議した。
これは、株式価値の希薄化を伴わない、より持続可能な取得方法への転換を示すものだ。
今回の取得資金の一部は第25回新株予約権の行使によるものだが、同日、残りの新株予約権はすべて消却された。
同社の高橋寛容社長は、この措置が「発行済株式数の安定化と健全な株価形成を促進するため」であると述べている。
この戦略転換は、9月30日の高橋社長の復帰や、SBI VCトレードおよびビットポイントジャパンとの提携と並行して進められている。
一連の動きは、ビットコインを中心とした財務戦略と事業基盤の強化を目的としている。
同社の好調な業績もこの戦略を後押ししている。2026年3月期第1四半期決算では、売上高が前年同期比50.8%増、営業利益が同3,137.4%増と大幅な増収増益を記録した。