8月最終週の仮想通貨|ビットコイン、8.1万ドル突破後に反落

ビットコイン BTC +1.94%はこのほど、8万1,000ドルを突破した直後に、一時7万7,000ドル台まで反落した。
3カ月ぶりの高値更新と急反落の背景
ビットコインは、25日に8万ドルを超え、5月中旬以来の高値を記録した。その後も上昇の勢いは止まらず、28日には一時8万1,455ドルに達している。
しかし、高値圏での滞在は短く、週末にかけて7万7,000ドル付近まで値を下げた。この急激な価格変動の裏には、マクロ経済の動向が深く関わっている。
米国の財政状況に対する懸念が強まり、法定通貨の価値低下を警戒する動きが市場に広がった。代替資産としての需要が高まり、ビットコインへ資金が流れ込んだとみられる。
また、米国で上場する現物ETFへの資金流入も価格を大きく押し上げた。13の現物ETFで過去10カ月間で最大となる約19億2,000万ドルの純流入を記録している。
さらに、イーサリアム(ETH)の現物ETFに対する期待も市場のセンチメントを好転させている。
一方で、短期間での急激な上昇は利益確定の売りを誘発しやすい。週末を前にポジションを調整する動きが強まり、上値が重くなった。
その後は7万8,000ドル付近でのもみ合いが続き、売りと買いが激しく交錯する展開となっている。
デリバティブ市場の動向と今後の展望
今回の価格上昇は、デリバティブ市場での強制的な買い戻しが大きく影響している。価格が8万ドルを突破した際、下落を見込んでいたポジションが大量に清算された。
わずか数時間で約2億6,000万ドルのショートポジションが解消されている。
しかし、長期的な買い集めに基づく上昇ではないため、価格の維持が難しい側面も持つ。テクニカル指標でも過熱感が指摘されており、相場の急な反転には注意が必要だ。
市場参加者は、今後のマクロ経済指標や要人発言に神経をとがらせている。特にジャクソンホール会議などの重要イベントを控え、リスク資産に対する慎重な見方が広がった。
これが8万1,000ドル台での強い売り圧力につながったと考えられる。
今後の焦点は、7万7,000ドルのサポートラインを維持できるかどうかに集まる。ここを割り込むと、7万2,400ドル付近まで下落する可能性がある。
逆に再び8万ドルを回復できれば、8万3,000ドルの抵抗線を試す展開も視野に入るだろう。