【2月2日】仮想通貨チャート分析|BTC・ETH・XRPの価格予想

暗号資産(仮想通貨)市場は2日、急激な売り圧力に見舞われ、極めて厳しい局面を迎えた。
ビットコイン(BTC)は前日、一時7万5000ドル近辺まで急落し、昨年4月以来となる安値を更新した。
主要アルトコインも軒並み二桁台の下落率を記録。
前日には、わずか数時間のうちに市場全体の時価総額が約2000億ドル減少するなど、急激な資金流出が確認された。
今回の急落の背景には、マクロ経済政策の転換に対する警戒感と、地政学的リスクの高まりという二つの要因が同時に重なったことがあるとみられている。
市場ではリスク資産全般への投資姿勢が急速に後退しており、仮想通貨市場もその影響を強く受けた格好だ。
ビットコイン急落、FOMCと地政学リスクが重なり急変局面に
今週のビットコイン相場は、極めてボラティリティの高い展開となった。
週初には8万9000ドルから8万6000ドルへと調整したものの、その後は一時9万ドル台を回復するなど、底堅さを示す場面も見られていた。
しかし、水曜日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)が市場の転換点となった。
米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げの一時停止を示唆したことで、金融緩和への期待が後退。これを受け、リスク資産である仮想通貨からの資金流出が加速した。
さらに市場心理を急速に冷え込ませたのが、中東情勢の緊迫化だ。
木曜日、米海軍がイラン近海へ展開したとの報道を受け、地政学的リスクが一気に高まった。
この影響でビットコインは数時間のうちに約9000ドル幅の急落を記録し、昨年7月以来となる8万1000ドルを下回った。
金曜日には、貴金属市場の下落を背景に一時的な自律反発が見られたものの、土曜日に入ると弱気トレンドが再燃。
パニック売りを誘発する形で7万5000ドル台まで下落した。
結果として、ビットコインは直近2週間足らずで約2万ドルの価値を失う展開となった。
イーサリアム・リップルが重要水準割れ
ビットコインの急落に追随する形で、アルトコイン市場も深刻な下押し圧力に晒されている。
なかでもイーサリアム(ETH)の下落が際立ち、価格は約2800ドルから2250ドルまでほぼ垂直的に下落した。
リップル(XRP)も売りが加速し、1.50ドルまで下落。これは約14ヶ月ぶりの安値水準となる。
ソラナ(SOL)が前日比9%安、モネロ(XMR)が10%安を記録するなど、主要アルトコインは軒並み大幅安となった。
ライトコイン(LTC)やドージコイン(DOGE)も約5%の下落となり、市場全体が総崩れの様相を呈している。
FRBのタカ派的姿勢と中東情勢という二つの不確定要素が解消されない限り、投資家心理の大幅な改善は見込みにくい。
市場では、ビットコインの7万5000ドルのサポートラインが維持されるのか、あるいはさらなる下値模索となるのか、
週明けの値動きに極度の緊張感をもって注視する展開が続きそうだ。
【2/2ビットコイン価格分析】7万5000ドル付近での攻防が焦点に

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年4月~現在まで)
年初に一時9万ドル台を回復した際の高揚感は、すでに後退している。
足元のチャートを俯瞰すると、当時の上昇は結果的に一時的な反発にとどまり、市場は現在、売り手優位の明確な弱気トレンドにあるとみられる。
8万ドルという心理的節目を割り込み、価格が昨年4月以来の水準まで押し戻されたことで、市場センチメントは大きく悪化。
この局面では、短期的な押し目買いには慎重な姿勢が求められる。
目先の焦点は、7万4000〜7万5000ドルの価格帯に移っている。同水準は2025年の安値圏にあたり、テクニカル的な重要サポートとして機能するかどうかが注目される。
このゾーンで下げ止まり、一定の安定感を示せるかが、今後の方向性を占う上での分岐点となる。
もっとも、仮に下げ止まったとしても、即時の大幅反発を見込むのは時期尚早だ。
需給バランスの調整には時間を要する可能性があり、価格がこの水準で推移しながら売り圧力を消化する展開も想定される。
中期的に上昇トレンドへ回帰するためには、複数のレジスタンスを段階的に上抜ける必要がある。
まずは8万ドル、9万ドルを回復し、その上で現在9万2700ドル付近に位置する100日移動平均線(MA)を明確に上回ることが条件となる。
これらの水準を日足ベースで安定的に突破できるかが重要であり、それが確認されるまでは、下振れリスクを意識した慎重な市場環境が続くとみられる。
【2/2イーサリアム価格分析】2100-2200ドルゾーンの攻防が命運を握る

出典:TradingView ETH/USD 日足(2025年4月~現在まで)
イーサリアム(ETH)の価格動向は現在、中長期トレンドの方向性を見極める上で重要な局面にある。
チャート全体を見ると、昨年10月下旬に20日MAが100日MAを下回るデッドクロスが形成されて以降、上値の重い展開が続いている。
この弱気シグナルの発生後、戻り局面では売りが出やすい地合いが定着し、2025年後半にかけての上昇分はほぼ解消された。
足元では、昨年6月の安値水準にあたる2300ドル近辺まで調整が進んでいる。
今後の焦点は、2100〜2200ドルのサポートゾーンに移っている。この水準はテクニカル面で重要な支持帯とされており、価格がここで下げ止まるかどうかが当面の方向性を左右する。
一方、明確に下抜ける場合には、下押し圧力が一段と強まる可能性がある。
その場合、次の下値目安としては1800ドル近辺が意識されやすく、投資家は引き続き下振れリスクを意識した慎重な姿勢が求められるだろう。
【2/2リップル価格分析】1.60ドル攻防戦での決壊なら一段安も

出典:TradingView XRP/USD 日足(2025年6月~現在まで)
主要銘柄であるビットコインやイーサリアムと同様、リップルのチャート形状も軟調さが際立っており、調整局面からの脱却には至っていない。
2026年の幕開けこそ、長らく上値を抑圧してきた20日および100日M)を、日足の実体ベースで鮮やかに上抜ける場面が見られた。
しかし、結果としてその強気変動は持続性を欠き、典型的なダマシに終わったと言わざるを得ない。
一度は突破したはずの20日MAを再び割り込んだことで、相場の地合いは悪化。価格は現在、昨年10月来の安値水準に相当する1.60ドル近辺まで押し戻されている。
RSI(相対力指数)は27付近で推移しており、市場が依然として強い売り圧力に晒されていることを示唆している。
一般的に売られすぎとされる水準ではあるが、強い下降トレンドにおいては、さらなる下落余地を示唆する場合もあり、楽観は禁物だ。
当面のシナリオにおいて、最も警戒すべきは1.60ドルラインでの攻防だ。
ここで明確な値固めを行い、サポートとして機能させることができるかが喫緊の課題だ。もし、買い支えきれずにこの防衛ラインが決壊するような事態となれば、市場心理は一段と冷え込むことになるだろう。
その場合、テクニカル上の次なる下値メドである1.40ドル付近まで、深押しするリスクシナリオを十分に織り込んでおく必要がある。