NFT購入でVポイント還元へ|SBINFTと三井住友カードが連携

SBIグループ傘下のSBINFT、Tポイントプログラム運営事業を手がけるCCCMKホールディングス、三井住友カードは24日、NFTマーケットプレイスSBINFT MarketでVポイントが貯まる・使えるサービスを開始した。
この提携により、利用者は自身のウォレットとV会員番号を連携させることで、NFTの購入時に支払い方法に応じたVポイントを獲得できる。
NFT領域で初のVポイント導入、普及への架け橋に
公式発表によると、NFT領域におけるVポイントサービスの導入は初となる。SBINFTはSBIホールディングス傘下でNFTを中心としたWeb3事業を手がける企業だ。
同社は利用者が偽造品や海賊版のNFTを購入するリスクをなくすため、承認されたコンテンツホルダーが発行したNFTのみを取り扱うSBINFT Marketを運営している。
この提携は、既存の広範なポイントプログラムと新しいWeb3のエコシステムとを繋ぐ重要な架け橋となる見込みだ。
全国約16万店の提携先や世界のVisa加盟店で利用できるVポイントをNFT購入に結びつけることで、デジタル資産に対する心理的な障壁を下げ、普及を促進する狙いがある。
両社は、NFTをより身近に感じられる特別な体験を提供することを目指している。
大手金融機関が、NFT市場を既存の顧客ロイヤルティプログラムと統合できるほど成熟したと判断したことを示しており、NFTが消費者向けプロダクトとして制度的に認知されつつあることを物語っている。
ポイントの貯め方と使い方
Vポイントの付与率は支払い方法によって異なる。クレジットカード(日本円)での決済の場合、NFT購入額100円(税抜)につき1ポイントが付与される仕組みだ。
一方、仮想通貨での決済では、3000円以上のNFTを購入すると一律30ポイントが付与される。
貯まったポイントは、SBINFT Market内だけでなく、全国のVポイント提携先やVisa加盟店で1ポイント1円相当として利用可能だ。
サービスを利用するには、ウォレットをSBINFT Marketに接続し、設定ページの「ポイント連携」からV会員番号を入力する必要がある。
2025年5月時点で、同プラットフォームには2万人を超えるウォレット接続ユーザーが登録済み。
決済手段としては、イーサリアム(ETH)やポリゴン(POL)など複数のブロックチェーンに加え、クレジットカードにも対応し、利用者の選択肢を広げている。