カルシ、企業評価額100億ドル超の可能性|予測市場の急成長を象徴

予測市場プラットフォームのKalshi(カルシ)はこのほど、新たな資金調達の申し出を受けており、企業評価額が100億ドルを超える可能性があることが報じられた。
同社は今月初め、アンドリーセン・ホロウィッツとセコイア・キャピタルが共同主導したシリーズDラウンドで3億ドルを調達し、直後に企業評価額が50億ドルへ到達した。
そのわずか数週間後には、新たな投資提案によって120億ドル規模の評価に達する可能性も浮上している。
驚異的な成長と市場支配
カルシは、選挙や政策決定などのイベント結果を取引できる米国認可の取引所を運営しており、アンドリーセン・ホロウィッツとセコイア・キャピタルが共同主導したシリーズDラウンドでは約3億ドルを調達。シリコンバレーやウォール街の有力企業も多数参画した。
同社はサービス展開を140カ国以上に拡大し、予測市場としては初の統一流動性プールを構築。これにより取引高は過去1年間で200倍に急増し、米国中心だった事業が現在では世界市場の約60%を占めるまでに拡大している。
投資家心理の変化と今後の展望
カルシのスケーラブルな事業展開は、予測市場への注目度を一段と高める結果となっている。
これは、かつて仮想通貨投資が従来の金融市場に与えたインパクトと同様に、新たな金融商品の可能性を示す動きといえる。
シリーズD資金調達を経て、同社の年間取引高は500億ドル規模へと拡大し、競合他社に対する圧倒的な優位性を確立した。
また、パラダイム、コインベース・ベンチャーズ、キャピタルGといった著名投資家が参画したことは、イベント取引が制度的な資産クラスとして正式に認められつつあることを示している。
カルシの事業は米国の規制当局によって監督されており、その透明性の高い運営体制と独自のグローバル流動性プールは、他社にとって容易に模倣できない高い参入障壁を形成している。
今後、同社は新たな市場セクターの開設や機関投資家向けの統合ソリューションを推進するとともに、急速な成長を支える人材確保を進める計画だ。
さらに、ビットコイン(BTC)の価格変動や主要な規制動向などを予測対象に加えることで、個人・機関の両投資家層からの関心を一層高めるとみられる。