FGネクサス、約49億円のイーサリアム売却|株価急落に対応

イーサリアム(ETH)
暗号資産ライター
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米ナスダック上場企業のFGネクサスは20日、自社株買いの資金を確保するため、約3130万ドル(約49億円)相当のイーサリアム(ETH)を売却した。

同社は現在、従来の事業モデルからデジタル資産を活用した財務管理へとシフトし、現実資産(RWA)への展開も進めている。

事業転換と株価低迷への対応

FGネクサスの公式文書によると、今回の売却はすでに公表されている2億ドル規模の自社株買いプログラムの一環として行われたものだ。

同社は19日前後に1万922ETHを売却しており、これによりETH保有量は5万7778ETHから4万45ETHへと減少した。

FGネクサスは第3四半期に2億ドルの資金調達を達成し、イーサリアムを主要な財務資産として位置づける戦略を推進している。また、同社は暗号資産(仮想通貨)を活用した新たな財務運営モデルへの転換も進めている。

しかしその一方で、株価は過去6カ月で約85%下落するなど市場から厳しい評価を受けており、1株当たりの純資産価値(NAV)は9月末の5.80ドルから、19日時点では約3.94ドルまで低下した。

こうした状況を踏まえ、同社は発行済み株式の約8%に相当する340万株を平均3.45ドルで買い戻す措置を実施した。この資金確保のため、イーサリアム売却に加えて約1000万ドルの借り入れも行っている。

さらに、同社は10月に再保険事業を売却し、事業ポートフォリオの再構築を急ピッチで進めている状況だ。

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