香港、ステーブルコイン発行業者へのライセンス義務化を提案

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香港の町並み、PC、ビットコイン、仮想通貨香港金融管理局(HKMA、中央銀行)は27日、財経事務・庫務局(FSTB)と共同で、ステーブルコイン発行業者に対する規制導入を提案した。公開されたコンサルテーション・ペーパーで、広く一般からの意見を募る。

同文書は、香港金融管理局が2022年に公開した「仮想通貨(暗号資産)およびステーブルコインに関するディスカッション・ペーパー」に対する国民・関係者からの意見やニーズを考慮したもの。中でも香港金融管理局は、香港で提供されるステーブルコインの発行業者に対し、HKMAが発行主体となるライセンス制度を提案。

同提案では、発行業者は香港で設立され、登記事務所を有する会社でなければならず、その最高経営責任者(CEO)、上級管理職および主要な役員は香港を生活拠点としなければならないとしている。

香港金融管理局の新提案、ステーブルコイン流通に影響か

コンサルテーション・ペーパーの内容について、香港のジョニー・ン立法会議員は、世界的に普及しているステーブルコインの事情が考慮されていないと指摘。テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)など、香港以外を拠点としているステーブルコイン発行企業に関し、「非認可の事業体が発行するステーブルコインについて、リスクを考慮し、認可を受けた特定事業体が専門投資家に対してのみ提供できる」としており、個人投資家は利用できない可能性がある。

HKMAはまた、コンサルテーション・ペーパーと並行してサンドボックス制度(新技術やビジネスモデルをテストする安全な枠組み)を導入する。香港でステーブルコイン発行を検討する事業者らと、意見交換のチャンネルを確立する。HKMAのエディ・ユエ総裁は、以下のコメントを残している

金融イノベーションを支持しており、仮想通貨エコシステムの長期的かつ持続可能で責任ある発展を可能にするために、必要な規制のガードレールと基準を整備することが不可欠だ。

パブリックコメントの提出期限は2024年2月29日。

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