ビットコイン、年初反発で9.3万ドル突破|2026年1月相場を予想

ビットコイン(BTC)価格は5日、週間比で4%高となる9万3000ドル前後で推移し、再び攻勢局面へと入った。
年初の数日間は8万7000〜9万ドルの狭いレンジ内で方向感を欠く展開が続いていたが、米国市場の取引初日となった1月2日を境に相場は様相を一変。その後も週末にかけて上値を試す動きが続いた。
2025年10月に記録した史上最高値と比較すると、依然として約28%低い水準にとどまっているものの、今回の上昇局面が市場に与える示唆は大きい。
ビットコインETF資金フローの転換と機関投資家の動向
2026年の取引開始とともに、現物ビットコインETF市場の資金動向に明確な変化が確認された。
1月2日、米国上場の現物ビットコインETF全体で約4億7100万ドルの純流入を記録。
これは過去35営業日で最大規模であり、昨年11月から12月にかけて約45億ドルが流出した傾向とは対照的な動きだ。
これまでの戻り売り優勢の地合いから、買い意欲の回復へとシフトしたことがデータから読み取れる。
特にブラックロックのiShares Bitcoin Trust (IBIT)への流入が顕著で、単日で約2億8700万ドルを集め、全体需要の過半数を占めた。
この動きは、昨年末の売り圧力が構造的な撤退ではなく、節税対策や年末のリスク調整に伴う一時的なポジション調整であったことを裏付けている。
年明けとともに機関投資家が資金配分を再開し、7万ドル台を待つのではなく、9万ドル台という現在の価格水準でも積極的にポジションを構築している点は、ビットコイン相場の底堅さを示唆する重要なファンダメンタルズの変化と言える。
価格とセンチメントの乖離、およびマクロ環境との対比
市場心理とビットコイン価格動向の乖離も継続している。
デリバティブ市場では9万ドル突破に伴いショートポジションの清算が進み、1月2日だけで5000人以上のトレーダーが損失を確定させた。
一方で、投資家心理を示すCrypto Fear & Greed Indexは依然としてスコア25近辺のExtreme Fear(極度の恐怖)領域にある。
市場全体に昨年末の下落に対する警戒感が残る中、現物需要が価格を下支えし、徐々に切り上げていく展開となっている。
ただし、マクロ経済環境は必ずしも楽観的ではない。
雇用統計やFOMCを控え、米金利の上昇やドル高が進行しており、本来であればリスク資産には逆風となる局面だ。
それにもかかわらずETFへの資金流入が加速している事実は、投資家がマクロ環境の好転を待たず、不確実性の中でもビットコインへのエクスポージャー追加を選択したことを意味する。
足元の相場は、外部のマクロ要因よりも、ETFを中心とした実需給が価格形成の主導権を握り始めている。
【1月5日最新】ビットコイン(BTC)価格見通し:2026年のシナリオを予想
以降では、足元のビットコイン価格推移とテクニカル指標を照らし合わせ、2026年の相場シナリオを展望する。
週足分析:100週移動平均線が長期トレンドの分岐点

出典:TradingView BTC/USD 週足(2023年~現在まで)
まず、大局的な資金の流れを週足チャートで確認する。
2023年秋に発生した20週・100週移動平均線のゴールデンクロス以降、長期的な上昇トレンドの構造自体は維持されている。
しかし、現在の価格が短期トレンドの目安となる20週線を下回って推移している点は、市場のモメンタムが一服している証ともいえる。
この局面で最も注視すべきは、8万6000ドル近辺に位置する100週移動平均線の攻防だ。
過去の調整局面でも強力なサポートとして機能してきたこのラインは、長期トレンドを支える生命線でもある。
足元ではこの水準で反発を確認しており、この下値支持線を死守できるかどうかが、2026年の再上昇シナリオを描く上での前提条件となる。
日足分析:戻り売り圧力を突破し、新たなレンジへ

出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年5月~現在まで)
時間軸を日足に移し、直近のプライスアクションを分析する。
昨年10月のデッドクロス形成以降、上値の重い展開が続き、12月の一時的な反発も戻り売りに押される形で失速した。
この売り優勢の流れが変わったのが年明けの動きだ。
特筆すべきは、これまで上値を抑え込んできた20日移動平均線を明確に上抜けた点。同時に、心理的節目であった9万ドルの壁を突破したことで、短期的な地合いは好転したと判断できる。
目先は9万5000ドルを目指す展開が予想されるが、その手前には12月高値である9万4500ドルがレジスタンスとして控えている。
この水準を出来高を伴ってブレイクできるかが、本格的な上昇トレンド回帰への試金石となるだろう。
2026年1月のビットコイン相場シナリオ要点
- 長期の視点:8万6000ドル付近の100週移動平均線がサポートとして機能中。ここを維持する限り、長期上昇トレンドは継続と判断。
- 短期の視点:20日移動平均線および9万ドルの突破により、短期的な売り圧力は後退。相場は攻めのフェーズへ移行した。
- 次なる焦点:直近のターゲットは12月高値の9万4500ドル。このラインの突破が、さらなる上値追いのトリガーとなる。