バイナンスコイン、価格好調｜CZ関連ミームコインの影響か
バイナンスコイン（BNB）の価格は11日、640ドルに到達し5日間の間に11%の上昇を示した。
この上昇によって、バイナンスコインは時価総額トップ10の暗号資産（仮想通貨）の中で、最もパフォーマンスが良かった銘柄の一つとして浮上した。
CZによるミームコインの噂の影響で上昇か
バイナンスコインの価格急騰は、仮想通貨取引所バイナンス共同創設者Changpeng Zhao（CZ）が関与するとの憶測が広がったことが背景にある。
憶測の根拠は、バイナンスが新たに立ち上げたミームコイン「Test（TST）」に関するもので、これがソーシャルメディアで注目を集めた。
しかし、CZはX（旧Twitter）でこの噂を完全に否定。TSTとは無関係で、バイナンスのロゴが無断で使用されていることに問題があると指摘した。
CZはTSTがバイナンスやBNBチェーンの開発者によるものではないと明言。TSTは独立した運営体であり、その管理者は不明だとした。
さらに、TSTトークンを購入したり所有したりしていないと強調し、彼の950万人のフォロワーに対し、無関係な噂に惑わされないよう警告を発した。
この発表後も、TSTに対する関心はバイナンスコインの市場に影響を与え、バイナンスコインの価格は週末に13％上昇。
金曜日の569ドルから日曜日には648ドルに達し、本稿執筆時点では640ドル付近で推移している。価格上昇は、トレーダーがバイナンス関連の資産に対して投機的な関心を示した結果と考えられる。
ソーシャルメディアでの注目が高まる
また、ミームコインの影響を受け、バイナンスコインのソーシャルメディアでの言及数は60日ぶりにピークに到達。
仮想通貨ネットワーク分析サイトantimentのデータによるとバイナンスコインのソーシャルボリュームスコアは240に急上昇。
過去60日間で最も高い値を記録し、バイナンスコインに関する議論が活発化したことを示している。
TSTに関する議論とCZの否定がバイナンスコインの週末パフォーマンスを後押し、バイナンスコインは引き続きソーシャルメディアで注目を集めた。
また仮想通貨市場が好調に始まったことから、バイナンスコインの価格が上昇したと推測される。
【2月11日最新】バイナンスコイン（BNB）の価格分析
バイナンスコイン（BNB）は、2024年11月からの強気市場の影響を受けて価格が上昇し始めた。
週足チャートでは、2024年2月にゴールデンクロスが発生。その結果、価格は300ドル台から600ドル台へと急騰し、現在も長期的な上昇トレンドが続いている。
ゴールデンクロスの形状は依然として崩れる兆候は見られず、今後も長期目線では強気トレンドが維持されると予想される。
一方、直近5週間では連続して陰線が形成され、特に先週は500ドル台への急落が見られた。この動きは、100日移動平均線との乖離を縮める形となっており、短期的には下落の勢いが強いことに注意が必要だ。
続いて、バイナンスコインの日足チャートで細かな価格動向を確認する。
日足チャートを確認すると、1月は強気の買い相場が続いていた。しかし、2月に入ると状況は一変。2月初週には、弱気市場の影響を受けてデッドクロスが形成され、下落相場の到来を示唆する動きが見られた。
直近5日間は陽線が続き、価格は上昇しているものの、上昇を阻むレジスタンスゾーンとして100日移動平均線付近の660ドル〜670ドルが注目される。
このゾーンで反発が見られれば、サポートゾーンの570ドル〜580ドル付近まで下落する可能性がある。
長期的には上昇トレンドが継続しているが、短期的には下降トレンドが示唆されるため、方向感が定まりにくく、ポジション調整を伴う慎重なトレードが望ましい。
今後の動向を予測するためには、660ドル〜670ドルのレジスタンスを突破できるか、またはその反発に伴い570ドル〜580ドルまでの下落が起きるかが重要なポイントとなる。
バイナンスコインの価格分析のキーポイント
- 週足チャートでは上昇トレンドが形成中で、今後の価格は強気。
- 日足チャートでは下降トレンドが示唆され、660ドル〜670ドルで反発すれば、570ドル付近まで下落する可能性がある。
- 670ドルを超えなければ、下方向へのリスクが高まる。
200万人+
250+
8年
約70人
