イーロン・マスクのスペースX、1.3億ドル相当のBTCを移動か

ビットコイン(BTC)
暗号資産ライター
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宇宙開発企業スペースXは24日、約1億3370万ドル相当のビットコイン(BTC)を新たなウォレットアドレスに移動させた。

この取引は300BTCと915BTCの2回に分けて実行。

同社は3日前にも約2億6850万ドル相当のビットコインを移動させており、1週間で2度目の大規模な資産移動となる。

Arkham Intelligenceの分析によると、送金元はSpaceXに関連するアドレスであることが確認されている。

ビットコインの売却や法定通貨への換金は検出されておらず、資産の整理やセキュリティ対策の一環である可能性が高い。

機関投資家の参入が加速

今回の動きは、大手企業が財務戦略の一環として将来性が高いビットコインを組み込むという広範な機関投資家の採用トレンドと一致する。

米大手金融機関JPモルガン・チェースは、2025年末までにビットコインとイーサリアム(ETH)を融資の担保として受け入れる計画を明かしている。

同行が6月にビットコインETFを担保として認めた方針をさらに拡大するもので、第三者の保管機関を通じて管理する仕組みを採用する。

JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOはBTCを誇大宣伝された詐欺と批判していたが、顧客の需要増加と規制環境の明確化を受けて方針を転換。

モルガン・スタンレーなども暗号資産(仮想通貨)関連サービスを拡大しており、伝統的金融機関によるデジタル資産の統合が進んでいる。

ウォレット再編成の可能性

スペースXは2022年半ばに保有するビットコインの約70%を削減したとされ、それ以降は新規購入を行っていない。

Arkhamのデータによると、同社は現在約6970BTCを保有しており、民間企業のビットコイン保有額ランキングで4位に位置する。

アナリストは、今回の移動が過去の事例と同様にウォレットの再編成である可能性を指摘。

一部の送金先がコインベースの保管アドレスに関連していることから、新たな仮想通貨ウォレットへの資産移転やセキュリティ強化が目的とみられる。

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