リミックスポイントがアルトコイン全売却、ビットコインに特化

リミックスポイントは2日、保有する全てのアルトコインを1日に売却したと明らかにした。
アルトコインを全売却し利益を確定
同社が売却したのは、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)、ドージコイン(DOGE)の4銘柄だ。
売却総額は約8億7,881万円となり、簿価を上回ったことで約1億1,777万円の実現益が発生した。この利益は、2027年3月期第2四半期の事業収益として計上される予定だ。
銘柄別の内訳を見ると、イーサリアムとソラナがそれぞれ約6,020万円と約4,930万円の利益を生み出した。
XRPも約1,152万円の利益に貢献した一方で、ドージコインは約325万円の損失を計上している。
同社はこれまで暗号資産(仮想通貨)の分散保有を行ってきたが、今回の売却で方針を大きく転換した。
売却によって得られた資金は、系統用蓄電池などの資産拡大や財務基盤の強化に充てられる。仮想通貨の運用にとどまらず、本業の事業成長と企業価値の向上を目指す姿勢がうかがえる。
市場環境や各銘柄のリスクとリターンを慎重に評価した上での決断だったと説明している。
すべてのアルトコインを1日のうちに売却したことは、段階的な処分ではなく明確な戦略の変更を意味する。含み益が出ている状態で利益を確定させることで、財務上の成果を確実なものにする狙いがあったとみられる。
ビットコイン特化の保有戦略へ移行
アルトコインの全売却に伴い、同社の仮想通貨ポートフォリオはビットコイン(BTC)のみとなった。
現在の保有量は約1,506 BTCに上り、国内の上場企業としては有数の規模を誇る。今後はビットコインを中核資産と位置づけ、選択と集中を進める方針だ。
同社は単にビットコインを保有するだけでなく、貸出を通じた収益化も積極的に行っている。2026年2月から8月末までの期間に、貸出料として約14.9 BTCを得た。
売却せずに継続的な収益を生み出せる点が、ビットコイン特化戦略の魅力の一つとなっている。
これまでイーサリアムなどのステーキングでも収益を得ていたが、その権利は手放すことになった。それでも、管理の複雑さを減らし、より強固な財務体制を構築する道を選んだと言える。
同社は以前から、中長期的な目標としてビットコインの保有量を増やす方針を掲げてきた。株式の希薄化を伴わない資金調達方法を活用し、株主価値に配慮しながら買い増しを続けている。
今回のポートフォリオ再編により、企業としての方向性がさらに明確になったと言えるだろう。