ミームコイン生成サイトのPump.fun、米で集団訴訟に直面

ソラナ（SOL）ベースのミームコイン生成プラットフォームPump.funは30日、米国で2件目となる集団訴訟を提起された。

未登録証券販売の疑いで提訴

ニューヨークの連邦裁判所に提出された訴状で、原告のディエゴ・アギラー氏は、同プラットフォームが価格変動の激しい未登録証券をミームコインとして販売していたと主張している。

アギラー氏は3種類のトークンに投資していたが、プラットフォーム上の全てのコインが未登録証券に該当すると指摘。Pump.funは米国証券法に違反して約5億ドル(約740億円)の手数料収入を得たとされている。

**LAWSUIT ALERT**

Burwick Law and @WolfPopperLLP have filed a second federal class action lawsuit on behalf of investors against the PumpdotFun platform.

Full complaint available below.

— Burwick Law (@BurwickLaw) January 30, 2025

問題視される運営方針とリスク

訴訟では、Pump.funがインフルエンサーと協力して未登録証券を発行・販売する仕組みを構築していたことが問題視されている。また、この手法は「ポンジスキーム」や「相場操縦」の新たな形態だとも指摘している。

取引所としても運用されていた同プラットフォームは巧妙なマーケティング戦略で正当性と安全性をアピールする一方、本質的なリスクを軽視し、潜在的な利益を過度に強調していたとされる。

深刻な投資家保護の問題

訴状によると、Pump.funは未成年者を含む誰もが数分でトークンを作成できる仕組みを提供しており、基本的な投資家保護措置が欠如していた。プラットフォーム上のトークンには実用性や現実世界での価値が存在しないとされている。

さらに深刻な問題として、児童虐待、差別的内容、暴力を助長するようなデジタル証券の取引を可能にしていた点も指摘されている。

原告が購入した3つのトークン(First Convicted Raccoon、FWOG、GRIFFAIN)は、2024年後半から2025年1月にかけて急激な価格下落を記録。特にFirst Convicted Raccoonは最高値から98%もの下落を示している。