メタプラネット、ビットコインを担保に1億ドルの融資を確保

日本のビットコイン財務企業であるメタプラネットは5日、保有するビットコイン（BTC）を担保に1億ドルの融資を確保したことを明らかにした。

この融資額は、同社が10月31日時点で保有していたビットコイン総量3万823BTC（約35億1700万ドル相当）の約3％にあたる。

ビットコインを担保に成長資金を調達

バイナンスが報じたForesight Newsによれば、今回調達した資金は主に3つの目的に充てられる。具体的には、追加のビットコイン購入、収益事業の拡大、そして自社株買いの実施である。

事業拡大の一環として、同社は新たにイールド事業の立ち上げも計画している。

この事業では、保有する暗号資産（仮想通貨）を維持したまま、カバードコールを組成・販売することで、安定的な収益の確保を目指す。

今回の融資が実現した背景には、ビットコイン価格の持続的な上昇がある。11月初旬には、1BTCあたり11万4000ドルまで上昇し、担保資産の価値が大幅に増加した。

これにより、マージンコールを発生させることなく、既存のビットコイン準備金を有効活用できる状況が整った。同社は株式発行による希薄化を避け、負債による資金調達を選択している。

これは、機関投資家によるデジタル資産の採用拡大と、企業の財務資産多様化に対する関心の高まりを反映した動きだ。

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