ビットコイン、英FT紙が批判も9万ドル回帰｜BTC関連L2には45億円流入

ビットコイン（BTC）は3日、9万3000ドルまで回復しました。今回の上昇は、英国フィナンシャル・タイムズ（FT）が最近示した批判に対し、強気派が反撃していることを示唆しています。

同時に、ビットコイン向け最速レイヤー2として注目されるBitcoin Hyper（HYPER）も勢いを増しています。プレセールでの資金調達額は現在2900万ドル（約45億円）に達しつつあり、高い注目を集めています。

ソラナ（SOL）のような高速処理と、ビットコイン級の安全性を組み合わせた同プロジェクトは、新たな需要を生み出しており、これがビットコイン価格のさらなる押し上げ要因になる可能性があります。

英国FT紙は、現在の需要状況ではビットコインが過去最高値の12万6000ドルを回復するのは難しいと指摘しています。しかし、Bitcoin Hyperのようなハイブリッド用途が拡大すれば、実用性に基づく需要が価格の上昇を後押しする展開も考えられます。

投資家の間では、HYPERトークンを「ビットコインの次なる上昇に賭ける手段」あるいは「初期のビットコインのようなリターンを狙える機会」と捉える見方が広がっています。

HYPERトークンは現在1枚あたり0.013375ドルで販売されており、この価格での提供は残り34時間となっています。期間終了後はプレセールの次の価格ラウンドへ移行する予定です。

英FT紙、「ビットコインは通貨として機能しない」と繰り返し批判

英FT紙は長年懐疑的な姿勢を取ってきましたが、最近の市場後退が新たな批判材料となっているようです。

直近1週間では、主要な暗号資産（仮想通貨）を狙い撃ちにした記事を複数公開しています。

ある記事では、ビットコインは「通貨として機能しない」と断じ、その理由として「供給の下方硬直性」を最大の問題点に挙げています。景気後退時に供給量を調整できず、交換手段として安定性を欠くという主張です。

他の2本の記事では、ビットコインを多く保有する企業、とくにストラテジー社に焦点を当てています。同社の借入によるビットコイン購入戦略を批判し、レバレッジ依存は破綻状態にあると示唆しました。

また、ストラテジー社の手法を模倣する他のデジタル資産企業にも批判を向けています。

週明けには5億ドル超のポジションが清算される大幅下落が起き、これを受けてFT紙は水曜日に追加記事を掲載。「ビットコインには回復を裏付ける根拠がほとんどない可能性がある」と主張しました。

たとえ過去最高値である12万6000ドルであっても、再び到達するのは難しいという見方です。財政赤字や政治的不安が続くなら投資先は金（ゴールド）であるべきだとも述べています。

記事内ではストラテジー社への批判も繰り返されています。同社の株価は30％以上下落し、保有資産のパフォーマンスを下回っていることから、戦略が機能していないと指摘しています。

株価がビットコインに対してプレミアムで評価されない限り、モデルの維持が難しく、低迷が続けば、ビットコイン購入のための優先株発行も困難になるという見解です。

ストラテジー社の戦略が成立するには、ビットコイン価格が上昇し続けることが前提ですが、現在は弱気派がその前提自体に疑問を投げかけています。

そのため、保有資産を上回る成果を出すのは一段と厳しい環境になっています。

セイラー氏が描く「200兆ドルビットコイン構想」と現実的な課題

ビットコイン価格が9万3000ドルまで反発した動きは、一部メディアによる悲観的な論調に対し、強気派が明確に反論した形となっています。

ビットコインの激しい値動きはこれまで何度も繰り返されてきましたが、セイラー氏はそれを短所ではなく、長期的な買い増しの機会と捉えています。

英FT紙の指摘にもあるように、同氏はしばしばビットコインのTAM（獲得可能な最大市場規模）について語り、その規模がいずれ200兆ドルへ近づくと見積もっています。

しかし、その巨大市場を本当に獲得するためには、価値保存手段としての魅力だけでは不十分です。

ビットコインが数兆ドル規模の市場へと成長するためには、金融資産としてのプレミアムだけでなく、日常的に“使える”という実用性が不可欠です。

多くのプロジェクトが試みを続けてきましたが、この実用性こそ、ビットコインが依然として十分に開拓できていない領域です。

そこで注目されているのがBitcoin Hyperです。

ビットコイン向け最速レイヤー2を標榜する同プロジェクトは、ビットコインを単なる静的な資産から、積極的に利用できる動的な資産へと変えることを目指しています。

新しいアプリケーションを可能にし、実用性を大幅に拡張することで、セイラー氏が構想する巨大市場規模へとビットコインを押し上げる存在として期待されています。

Bitcoin Hyperが切り拓く「高速BTCエコシステム」とは

Bitcoin Hyperは、BTCをアプリケーションの交換媒体として受け入れる新しいエコシステムを構築しています。ここでは、ソラナ上のアプリのような高速・低コストでの利用が可能になります。

そのために、実行層はソラナ仮想マシン（SVM）環境で動作しつつ、最終的な決済はビットコインネットワークに戻すという仕組みを採用しています。この構成が、投資家の関心を強く引きつけている要因です。

ソラナ級の処理性能と、ビットコインレベルの高い決済完了性を併せ持つ点は大きな魅力です。すべての取引は公式ブリッジを介して行われ、BTCはベースレイヤーでロックされたうえで、Bitcoin Hyper上にSVM互換の資産として発行されます。

ブリッジされた資産はエコシステム内を自由に移動し、多様なアプリで活用できます。

こうした仕組みを踏まえると、市場規模の議論が重要になってきます。「価値の保存」だけでは、セイラー氏が描く数兆ドル規模の市場拡大を実現できません。

ビットコインは今後、DeFi、ゲーム、RWA（現実資産）などアプリ層全体で新たな需要と実用性を獲得することが不可欠です。これこそが次の成長フェーズを切り開く鍵となり得ます。

これらのアプリケーションの一部でも数十億ドル規模のエコシステムへと成長すれば、ビットコインの価値が大きく押し上げられることは間違いありません。

HYPERトークンの購入方法

Bitcoin Hyperはビットコイン全体の需要を押し上げる重要な役割を担っていますが、エコシステムの基盤を支えているのはHYPERトークンです。

プロジェクト全体の活動はビットコインと密接に連動しており、HYPERトークンはその中心的存在として機能します。

そのため、多くの投資家はHYPERトークンがビットコインとともに成長していくと考えています。

エコシステムが発展し、より多くのアプリケーションがBTCを取引に利用するようになれば、HYPERトークンの需要も自然と高まるためです。

HYPERトークンはガス代の支払い、ネットワーク運営のための基軸トークンとして機能するほか、ステーキングやガバナンスにも使用されます。

これにより、保有者が早期からトークンを蓄積する強い動機づけが生まれます。

HYPERトークンの購入は、Bitcoin Hyperの公式サイトから行え、SOL、ETH、USDT、USDC、BNB、さらにはクレジットカードにも対応しています。

また、独自のステーキングプロトコルを活用すれば、現在年利40％で保有量を増やすことも可能です。

さらに、Bitcoin Hyperは高評価の仮想通貨ウォレット「Best Wallet」との連携も進めており、HYPERトークンはすでに同アプリの「今後のトークン」機能に掲載されています。

プロジェクトの最新情報は、テレグラムやX（旧Twitter）でご確認ください。

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