ビットコイン、新高値106,000ドルの次の局面は？

ビットコイン（BTC）は16日、午前9時台に106,000ドル（およそ1630万円）に達した。過去24時間で3.3%の上昇し、史上最高値を再び更新した。次の上昇を見据え、本稿執筆時点で105,417ドルにて取引されている。

【12月16日最新】ビットコイン（BTC）のチャート分析：今後数日の価格予想

今後数日以内のビットコインの価格推移について、テクニカル分析を用いて予想する。キーポイントは以下の三点。

1. 現在は推移中101,550ドルを起点とした上昇トレンド波の最中で価格推移中
2. 上昇のためには、4時間足終値で最高値106,523ドルを超える必要がある
3. 超短期的には、104,200ドルを下抜けるようだと下落の勢いが強まる

上記について順番に解説する。

①現在は推移中101,550ドルを起点とした上昇トレンド波の最中で価格推移中

短期的には、紫色のボックスで示した通り、12月15日に記録した安値101,550ドルを起点とした上昇トレンド波の最中で価格が推移中。今後数日間はボックス内で価格が推移すると考えられるが、ボックスを抜けるパターンとしては以下の動きが見られるだろう。

• ボックスの上辺（最高値の106,523ドル）を上抜けると、平行チャネルの上辺（107,500～109,000）に向かう上昇の勢いが強まる
• ボックス下辺（101,550ドル）を下回るようだと、チャネル下辺（98,000～99,000ドル）へ向かう下落の勢いが強まる

②上昇のためには、4時間足終値で最高値106,523ドルを超える必要がある

紫色のボックスは1時間足～4時間足レベルで意識される価格帯だ。上位足の方がより強く意識されるため、4時間足の終値で106,523ドルを超えるようだと、買い目線が一層強まるだろう。

1時間足や4時間足で106,523ドル付近にヒゲをつけて反発するようだと、上昇の勢いは弱いと見なされる。この場合、価格上昇はいったん落ち着き、短い調整フェーズに入ると思われる。

③超短期的には、104,300ドルを下抜けるようだと下落の勢いが強まる

104,300ドル～103,200ドルは、取引高が少なく価格が勢いを増しやすいゾーン。よって、104,300ドルを1時間足や4時間足の終値で下抜けた場合、以下のサポートとなる価格帯へ一気に下落していく展開が予想される。

• サポート1：103,200ドル付近
• サポート2：102,500ドル付近
• サポート3：101,700～101,800ドル付近

1時間足レベルでは104,300ドルで一度反発しているが、陰線が長く下落の勢いが強いため再度到達する可能性が高い。今後再び104,300ドルに到達した際のプライスアクションに注目したい。

【12月16日最新】ビットコイン（BTC）のチャート分析：今後数週間の価格予想

今後数週間のビットコイン価格の推移について、テクニカル分析を用いて予想していく。キーポイントは以下の二点。

1. 107,500～109,000ドルに達した際に反発が予測される
2. チャネルライン上部で明確に反発した場合は、98,000～99,000ドルまで下落する可能性あり

上記について順番に解説する。

①107,500～109,000ドルに達した際に反発が予測される

現在は平行チャネルライン内で価格が推移中。現在進行中のローソク足では、上方向へ長めのヒゲをつけ、いったん価格は下落した。しかしチャネルライン上部には達していないため、まだまだ上昇の余地があるとみられる。

チャネルライン上部付近では、11月下旬と12月上旬に2度反発を見せた（赤矢印）。このまま上昇を続けチャネルライン上部である107,500～109,000ドルに達した際も、前回と同様の反発の動きが予測される。

②チャネルライン上部で明確に反発した場合は、98,000～99,000ドルまで下落する可能性あり

グレーの矢印のようにチャネルライン上部で反発したシナリオを想定しよう。一般的なチャネルライン内の値動きと同様に、チャネルライン底辺の98,000～99,000ドル台へ向けて価格が下落していくものと見込まれる。

この価格帯は、取引高が多く過去に売買が拮抗した形跡が見られるため、強いサポートで買い支えられるだろう。

免責事項：本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。