ソラナ計算効率19倍へ|新トークンモデルを承認

ソラナ(SOL)のコミュニティは14日、新たなトークンモデルを導入するガバナンス提案を承認した。
計算効率を劇的に向上
承認された提案「SIMD-0266」は、開発チームのAnzaが昨年提出したものだ。この提案は「p-token(Pトークン)」と呼ばれる新しいトークンモデルを導入する。
ソラナネットワークの計算効率を劇的に向上させる目的がある。
Pトークンは、既存のトークンプログラムの代替として機能する。完全な後方互換性を維持しているのが大きな特徴だ。ユーザーは既存のウォレットやアプリケーションを一切変更することなく、そのまま新しいシステムを利用できる。
テストデータによると、Pトークンは標準的なトークン操作における計算リソースの消費を約95パーセント削減する。
現在、通常のトークン転送には4,645コンピュートユニットが必要だ。しかし、Pトークンを使用すると約76コンピュートユニットで済み、98パーセントの削減となる。
効率化が進むと、取引は最大19倍も効率的に処理されるようになる。
トークンの新規発行に必要な計算量も4,538から123へ減少する。アカウントの閉鎖処理においても、2,916から125へと大幅な削減が見込まれている。
ネットワーク全体の処理能力が向上
現在、トークンプログラムはブロック全体で使用される計算リソースの約10パーセントを占めている。今回のアップグレードでこの割合がわずか0.5パーセントに減少する。
空いた約9.5%から12%のブロックスペースを、他の取引に割り当てることが可能になる。
ネットワーク全体の処理能力が向上し、ユーザーの取引手数料の低下が期待される。
分散型金融(DeFi)プラットフォームやゲームなど、大量の取引を必要とするアプリケーションにとって特に有益だ。計算要件の低下は取引コストの削減に直結し、ソラナ上での経済的な実現可能性を高める。
ソラナ財団のジェイコブ・クリーチ技術担当副社長は、メインネットでの導入が2026年4月に予定されていると確認した。
開発者やプロジェクトは、約1カ月間で移行の準備を進めることになる。既存トークンとの互換性があるため、運用を止めることなく移行作業を開始できる。
このアップグレードが成功するかどうかは、実際の採用率に大きく依存する。dAppsや開発者が積極的にPトークンを統合する必要がある。
理論上の19倍という効率向上を実現するため、コミュニティ全体の協力が求められている。