コールドカードに4回目の組織的攻撃か、388BTCが流出の危機

ギャラクシー・リサーチのアレックス・ソーン調査責任者は3日、ハードウェアウォレットのコールドカード(Coldcard)ユーザーに対する4回目の組織的攻撃が発生した可能性を警告した。
組織的攻撃の被害状況
報道によると、今回の攻撃では約388.9ビットコイン(BTC)が標的となった。特定のブロック間で218件の不審な取引が確認されている。
ブロックチェーン上の活動は通常の45倍に達し、462の被害アドレスから216の新規アドレスへ資金が移動した。すでに一部の資金は別のアドレスへ転送されており、攻撃者が積極的に資金洗浄を進めている状況だ。
盗まれた資金の一部は、追跡を逃れるためにイーサリアムなどの他のネットワークへブリッジされる懸念もある。
今回の動きは、過去に確認されたファームウェアの脆弱性に関連する攻撃パターンと完全に一致する。過去3回の攻撃では、4,585のアドレスから合計1,367.05BTCが盗み出された。
被害総額は約8,860万ドル(約139億1,020万円)に上り、今回の資金移動も同じ攻撃キャンペーンの一環とみられている。
攻撃の手口は、無作為な送金ではなく自動化されたプログラムによるものと推測される。異常なペースで取引が行われ、資金が複数の新しいアドレスに分割されているからだ。
ただし、一部の未承認取引には手数料を上乗せして取引を上書きする機能が有効になっており、ユーザーが資金を救出できるわずかな可能性も残されている。
コールドカードの対応
事態を重く見たコールドカードは、脆弱なファームウェアを搭載した製品の出荷を直ちに停止した。さらに、該当する在庫をすべて破棄する強硬な措置を講じている。
なお、同社が提供する他のハードウェアウォレット関連製品には影響がないことが確認されている。製品全体の安全性を確保するための迅速な対応といえる。
同社は修正版のファームウェアを公開したが、すでに作成されたシードフレーズの安全性は回復しない。
そのため、影響を受けたユーザーは直ちに新しいシードを作成し、暗号資産(仮想通貨)を安全なアドレスへ移動する必要がある。
専門家も、高い手数料を払ってでも迅速に資金を退避させるよう強く推奨している。退避先の資産として、価格変動リスクを避けるために一時的にステーブルコインへ換金するユーザーも増加している。
現在も事態は進行中であり、同社は原因究明に向けた詳細な調査を開始した。また、被害に遭ったユーザーに対しては、手元のデバイスを絶対に破棄しないよう呼びかけている。
将来的な資金回収や法執行機関による捜査の際に、デバイスが重要な証拠となる可能性があるためだ。ユーザーは公式ブログで最新情報を確認することが求められる。