ドージコイン急落後の行方は?チャートが示す今後の価格見通し

ドージコイン(DOGE) 価格分析
暗号資産アナリスト
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最終更新日: 
免責事項:本記事の価格予測は、入手可能なデータやトレンドに基づいたCrypto News Japan独自の相場分析を示したものであり、投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格の確実な保証はできません。資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて投資判断を行ってください。

ドージコイン(DOGE)は15日、前日比で約4%下落し、週単位では18.7%安と軟調に推移している。価格は0.20ドル前半で推移しており、短期的には調整局面が継続中だ。

しかし、市場参加者の多くは今回の下落を一時的な押し目と捉えており、強気の見方も根強い。

ETFと上場戦略がドージコイン押し上げ要因に

その背景にあるのが、ドージコイン財団の商業部門「ハウス・オブ・ドージ」による動きだ。

同社は、米ブレイグ・ハウス・ホールディングスとの間で5000万ドル規模の合併契約を締結。2026年のナスダック上場を視野に入れた戦略を打ち出している。

統合後の企業体は、8億3700万DOGEを管理するエコシステム・トレジャリーを中核に、ゲーム、大学スポーツ、デジタルメディアへのドージコイン統合を進める予定だ。

この動きは、DOGEがこれまでのミームコインの立ち位置から一歩踏み出し、主流の金融およびカルチャー市場への参入を強化するものとして評価されている。

アナリストからは「プロジェクトの商業基盤が整うことで、ドージコインの今後の流動性向上や価格の妥当性発見に資する」との指摘もあり、機関投資家の参加が加速すれば、2025年末までに0.30ドル台への回帰も現実味を帯びる。

加えて、複数の大手資産運用会社が提出したドージコインETFの申請も、市場の支援材料となっている。

21シェアーズ、ビットワイズ、グレースケールなどが米SECにETFの申請を行っており、既に初期フェーズの製品で3000万ドル超の資金流入が確認されている。

仮に、手数料の低いETFが正式に承認されれば、規制下での投資枠が拡大し、新規資金の呼び込みが期待できる。

過去の事例でも、ETF承認は仮想通貨市場全体の流動性を押し上げ、DOGEのような高ボラティリティアルトコインの上昇トリガーとなってきた。

現在のDOGE市場は、外部の不確実性と構造的成長要因のせめぎ合いの中にあるが、中長期的には後者が優勢との見方が徐々に広がっている。

ドージコインテクニカル分析|反発の兆しか、それともさらなる調整か

ドージコイン(DOGE)の直近チャートに基づき、週足および日足レベルで現在の価格動向と今後の見通しを読み解いていく。

週足:長期上昇トレンドは継続中、0.18ドル割れには要警戒

DOGE週足チャート

出典:TradingView DOGE/USD 週足(2022年~現在まで)

2024年初頭からのドージコインの週足チャートは、依然として強気の流れを維持している。特に注目されたのは2024年2月、20週移動平均線(MA)が100週MAを上抜けるゴールデンクロスを形成し、長期的な上昇基調が強化された点だ。

現在の価格帯は0.18〜0.20ドルのレンジで推移しており、このゾーンが20週線および100週線の重なるサポートラインとして機能している。これを下支えに、相場は安定的な反発の足場を築きつつあると見られる。

今後の上昇シナリオとしては、0.307ドルの直近高値を週足で明確に突破すれば、0.40ドル付近までの上値余地が開ける可能性がある。

一方で、0.18ドルを週足終値で割り込むような展開となれば、調整が深まり、次のサポート帯として0.13〜0.14ドル付近までの下落リスクが意識される。

ミームコイン特有の高ボラティリティと、外部環境への反応性の高さも加味すべき要因だ。

日足:トレンド転換期に突入、0.23ドル超えが短期の分水嶺

DOGE日足チャート

出典:TradingView DOGE/USD 日足(2025年3月~現在まで)

短期的な動きに目を向けると、2025年7月下旬に発生した20日移動平均線と100日線によるゴールデンクロスが、上昇モメンタムの点火サインとなった。

しかしその後、価格は0.22ドルの100日MAを下抜け、上昇トレンドが一時的に崩れる形となっている。現在は0.20ドル前後を軸としたレンジ相場に移行しつつあり、方向感に欠ける展開が続いている。

テクニカル指標のRSI(相対力指数)は現在40前後で推移。過熱感は解消され、売り買いが拮抗する中立的なフェーズにある。これは、サポート帯からの反発を狙う買い手にとっては好材料だ。

今後の注目点は、0.23〜0.25ドルのレジスタンス帯を明確に上抜けられるかどうか。この水準をブレイクすれば、短期的な上昇ラリーが再燃し、0.30ドル台への展開も視野に入る。

反対に、0.20ドルを下回ると、売り圧力が一段と強まり、価格がさらに下落するリスクが高まる。

ドージコイン(DOGE)のエントリー&利確ポイント

テクニカル指標を参考に、現在のドージコイン相場における売買戦略を整理する。明確なサポート帯とレジスタンス水準を軸に、慎重なエントリーと利益確定の判断が求められる。

エントリーポイント:0.18〜0.20ドルの反発確認を待って買い検討

週足チャートでは、0.18〜0.20ドルが20週・100週移動平均線に支えられた主要なサポートゾーンとなっている。この価格帯で下ヒゲローソク足の出現やRSIの底打ち傾向、出来高の増加が確認されれば、反発狙いのエントリーが有効と考えられる。

利確ポイント:0.25ドルを第1目標、突破なら0.30ドル超も視野

短期的な抵抗帯となっている0.23〜0.25ドル付近は、部分利確を検討する水準。ここを明確に突破すれば、2025年末にかけて0.30ドル台への上昇余地が広がる。勢い次第では0.307ドルの直近高値もターゲットとなる。

リスク管理:0.18ドル割れで一段安に注意

0.18ドルを日足または週足で明確に割り込んだ場合、サポート崩れと判断され、相場の地合いが弱含む恐れがある。この場合、0.14ドル付近までの下落リスクを想定し、損切りラインを明確に設定して対応したい。

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