ブロックチェーンで日本酒の品質管理|輸出時の温度変化を追跡

NFT
暗号資産ジャーナリスト
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IoT機器の開発会社のぷらっとホームは24日、Web3.0技術を活用した日本酒輸出増実証プロジェクトにおいて、新しいトークン「ThingsToken」を実証投入した

これは現実世界の資産を記述する非代替性トークン(NFT)で、日本酒の個品管理や品質トラッキングを可能にする。

温度管理とトレーサビリティの実現

同社のプロジェクトは、農林水産省の輸出促進緊急対策事業に採択されている。シンガポール向け第1回実証輸出では、国内3社の酒造元から計180本の日本酒を輸出した。

ThingsTokenは温度検知QRコードラベルと連携し、各酒瓶の個品識別を実現する。QRコードには温度逸脱を検知するセンサーが組み込まれており、20度および30度を超えた場合に色が変化する。

さらに、フレキシブルセンサータグや4Gロガーを併用することで、輸送中の温度データをリアルタイムに取得できる。

ぷらっとホームのThinkgsToken図解イラスト

日本酒輸出の課題解決へ

シンガポール市場では多種多様な日本酒が流通しているが、従来は輸出後の流通経路や販売実績の把握が困難だった。

また、純米酒や純米大吟醸酒などの高級日本酒については、輸送や保管中の温度管理が不透明という課題があった。

Web3.0技術を活用したThingsTokenにより、製造段階から最終需要家到着までの個品トレーサビリティが可能になった。これにより高品質な日本酒の安定した輸出体制の構築を目指す。

今後の展開

同社は今後、ニュージーランドや米国、英国向けの輸出実証も予定している。さらに、酒造元、卸売業者、現地営業が連携するための情報基盤としてのアプリケーション開発も計画中だ。

ThingsTokenは現在、閉域型のコンソーシアムチェーン上で運用されているが、将来的にはパブリックブロックチェーン上での展開を予定している。

これにより、Web3.0時代における新たなインターネットの構成要素としての活用を目指す。

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