ジャンプクリプト|仮想通貨下落でポジションを一部精算か

大手マーケットメーカーのジャンプトレーディングは4日、暗号部門のジャンプクリプトを撤退させる可能性があると明かした。その途端、弱気相場に追い打ちをかけてビットコイン(BTC)相場が崩れてしまった。
大手マーケットメーカーの影響力
ジャンプトレーディングの暗号部門ジャンプクリプトは、取引所のホットウォレットから取引所の入金アドレスにコインを移し、ポジションの一部を清算していると明かした。
ジャンプトレーディングは大手マーケットメーカーであり、取引所に流動性を提供してくれる一種のクジラのような存在。
例えば、今回の暴落相場も買う人がいるから売ることができる。多くのトレーダーがパニック売りしている際に、それを全て買い拾ってくれる奇特な存在だ。
通常オプション取引でも多くのトレーダーは、オプション権利を買うだけで売る事はしない。オプション権利を売ってくれる存在――それがマーケットメーカーだ。
つまりマーケットメーカーが存在しないと取引は成立しにくいことを意味し、相場にあっては欠かせない存在なのだ。
ジャンプクリプトが暗号部門から撤退
そのマーケットメーカーの中でも、大手のジャンプトレーディングが暗号部門から撤退するのではないかと以前から噂されていた。
その噂をニュースとして取り上げた結果、弱気相場に追い打ちをかけて一気に相場が崩れたというのが真相だろう。しかし、これは予想以上に深刻な問題になりうる。
リセッション入りや中東戦争は相場下落しても一時的な話で、すぐに上昇の材料となり得るのだが、マーケットメーカーの撤退は大問題だ。
特に今すでにビットコイン相場は出来高の夏枯れが始まっている。9月中旬まで出来高回復を望むのは難しいだろう。
ただでさえ需要が枯渇する中、供給までもが減じることになれば、今月来月の相場は悲惨になる可能性は小さくない。
まだ噂でしかないが、これが事実として公式発表があれば、ビットコイン相場はさらに一段下げるのは予想できる。現時点ではあまり考慮しなくてもいいかもしれないが、4万5000ドルまでの下落を覚悟する必要もあるかもしれない。