平デジタル大臣、NFTで日本の価値向上へ｜就任会見で展望語る

平将明デジタル大臣は2日、就任会見を行い、日本の価値を最大化するためにブロックチェーンやNFT（非代替性トークン）技術を活用する構想を明らかにした。

NFTで日本の体験価値をグローバル市場へ

平大臣は、NFTを活用して日本の潜在的な価値を引き出す可能性について言及した。具体例として、ニセコのスキー場でNFTを使ったリフトチケットの販売実験を挙げた。

「15分早く乗れるリフトチケットを5000円で出したら、NFTで出したもんですから、最終価格9万円になった」と平大臣は説明。

この事例は、日本の体験価値をグローバル市場で評価する手段としてのNFTの可能性を示している。

大臣は続けて、「日本はいろんな価値があります。体験価値。これはニセコのスキー場のみならず、伝統文化とかお祭りとか、コンテンツとかいろいろありますよね」と述べ、NFTを通じて日本の多様な魅力を世界に発信できる可能性を示唆した。

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ゲーム産業とWeb3.0の融合に期待

平大臣は、日本の強みであるゲーム産業についても言及。「ゲーム業界も本格的にWeb3.0の分野、ブロックチェーンの分野に入っていく」と述べ、この分野での日本の競争力に期待を示した。

さらに、「ステーブルコインが出てくると、多分メタバース空間に新たな経済圏が生まれてくる」と予測。Web3.0技術の進展により、暗号資産（仮想通貨）を活かした、デジタル空間での新たな経済活動が生まれる可能性を指摘した。

地方創生とデジタル技術の融合

平大臣は、10年前には実現できなかった地方創生の取り組みが、ブロックチェーンやNFTなどの技術進化により可能になったと強調。

「地方のアナログの価値を最大化する」ための手段として、これらの技術の活用を提案している。

「内閣府の地方創生担当大臣と連携して、いろんなアイデアを見交換させていただきたい」と述べ、省庁横断的な取り組みの必要性も示唆した。

平デジタル大臣の就任会見は、日本の伝統的価値とデジタル技術の融合による新たな価値創造の可能性を示すものとなった。

今後、具体的な政策や取り組みがどのように展開されていくか、注目が集まっている。