イーサリアム新アップグレード「Pectra」、2025年4月実施へ

イーサリアム(ETH)の中核開発者であるティム・ベイコ氏は6日、次期大型アップグレード「Pectra」の実施日程を発表した。

テストネットから段階的に実施

発表された日程によると、最初のテストネット「Holesky」が2025年2月24日に開始、続いて「Sepolia」テストネットが3月5日に実施される。イーサリアムのメインネットの適用は2025年4月初旬の予定。

Pectra is going live 🥳

Holesky will fork at slot 3710976 (Mon, Feb 24 at 21:55:12 UTC)
Sepolia will fork at slot 7118848 (Wed, Mar 5 at 07:29:36 UTC)

Assuming Sepolia goes smoothly, we'll pick the mainnet slot on the March 6 ACD call 📅

— timbeiko.eth (@TimBeiko) February 6, 2025

テストネットでの実施が順調に進んだ場合、3月6日予定のAll Core Developers(ACD)ミーティングで、メインネットの正確な実施日が決定される見込み。

主要な改善点と期待される効果

Pectraアップグレードには8つの重要な改善提案(EIP)が含まれており、特に注目すべき改善点として、ウォレットのユーザーエクスペリエンス向上を目指すEIP-7702と、検証者の最大ステーキング量を32ETHから2,048ETHに引き上げるEIP-7251がある。

これらの改善で、イーサリアムネットワークの速度と効率性が大幅に向上すると期待される。特にステーキング上限の引き上げは、機関投資家の参入を促進し、ネットワークの安定性向上に寄与する可能性がある。