ビットコインETF、6日間の流入終止符で資金流出

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スポット型ビットコインETFは14日、合計4億70万ドルの純資金流出を記録した。6日間続いた資金流入の流れは、11月5日にドナルド・トランプ氏が米国大統領選挙で勝利した後、仮想通貨市場全体が上昇基調にあったことに支えられていた。だが、14日にはこの流れが大きく逆転。

SoSo Valueのデータによると、最も大きな打撃を受けたのはフィデリティのビットコインETFで、1億7,920万ドルの資金が引き出された。

他にも、ARKと21Sharesの共同運営ETFで1億6,170万ドル、BitwiseのETFでは1億1,390万ドルが流出。

一方、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)は1億2,650万ドルの純資金流入を記録し、VanEckのBitcoin ETF(HODL)も250万ドルの流入を報告している。

仮想通貨市場全体に影響、ビットコインとイーサリアム価格も下落

選挙によるラリーが仮想通貨市場全体を活性化させた背景には、トランプ氏の仮想通貨に友好的な政策と経済成長への期待があった。

この流れにより、ビットコイン(BTC)は一時93,480ドルに到達し、年初来で2倍、選挙後から30%上昇。

しかし14日にはビットコイン価格もわずかに下落し、24時間で2%安の88,200ドルで取引され、イーサリアム(ETH)も同日5%近く下落し、3,100ドルを下回る水準に調整された。

イーサリアムETFでも資金流出が発生し、合計320万ドルの純資金流出が記録された。GrayscaleのイーサリアムETFでは最大の2,190万ドルの流出が報告されたが、一方でブラックロックのiShares Ethereum Trust ETFには1,890万ドルが流入した。

仮想通貨市場の時価総額、史上最高の3.2兆ドルに到達

仮想通貨市場全体の時価総額は、トランプ大統領選出後の規制緩和への期待から3.2兆ドル(約499兆円)に達した。

この市場規模拡大の中心には、ビットコインの上昇があった。93,480ドルという過去最高値を記録し、年初来でその価値を倍増させた。

他の仮想通貨も同様に上昇基調にあり、イーサリアムやドージコインも大幅な上昇を見せた。市場の熱狂は、仮想通貨に好意的な議員の当選や、大手金融機関によるETFを通じた投資意欲の高まりに起因している。

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