メルカリビットコイン手数料を解説。評判や注意点【最新版】

「メルカリでは手数料0円でビットコインが買えるって聞いたけど、本当かな…」そんな疑問をお持ちではありませんか？

実は、フリマアプリ「メルカリ」が提供する暗号資産（仮想通貨）サービス「メルコイン」では、表向きの取引手数料は0円ですが、実際には「スプレッド（買値と売値の差）」という形でコストが発生します。

タイミングによっては数％のスプレッドがかかり、「思ったより高い…」と感じるケースも少なくありません。

そこで本記事では、以下の内容をわかりやすく解説します。

• メルコインの仕組みと利用方法
• 実際のスプレッドの水準や手数料の実態
• メルコインのメリット・デメリット
• 賢くビットコインを購入するコツ

この記事を読めば、「手数料0円」の真実と、メルカリでビットコインを購入する際の注意点が明確になります。初心者でも安心して取引できるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。

メルカリでビットコインが買える？話題の「メルコイン」の仕組みとは

メルコインは、メルカリグループが提供する仮想通貨取引サービスです。メルカリのアプリ内から直接アクセスでき、売上金やメルペイ残高、銀行口座からの入金を使って、1円からビットコイン（BTC）を購入することができます。

購入や売却の操作はすべてメルカリのアプリ上で完結し、取引手数料は「無料」とされていますが、実際にはスプレッドが存在し、この部分が実質的なコストになります。スプレッドは相場や時間帯によって変動し、タイミングによっては数％の差が生じる場合もあります。

また、メルコインはビットコインのほか、イーサリアム（ETH）とリップル（XRP）にも対応していますが、購入した仮想通貨を外部ウォレットへ送金することはできません。アプリ内での売買と保有に限られる点には注意が必要です。

メルカリ・メルペイ・メルコインの違い

メルカリ、メルペイ、メルコインはすべてメルカリグループのサービスですが、それぞれの役割は明確に分かれています。混同しやすい3つの名称ですが、役割や目的は異なっており、仮想通貨を購入する際にはこの関係性を理解しておくことが大切です。

メルカリで商品を売ると、売上金が発生します。その売上金をメルペイで現金化したり、買い物に使ったりでき、さらにメルコインを通じて仮想通貨の購入にも活用できます。

3つのサービスは別々に見えて、実は一連の流れで連動しており、メルカリ経済圏の中で資金を柔軟に活用できる仕組みとなっています。

仮想通貨を購入する際は、こうした連携をうまく使いこなしながら、スムーズに資産運用をしていくと良いでしょう。

メルカリでビットコインを買うメリット

メルコインは、メルカリのアプリ内で仮想通貨を手軽に購入できるサービスとして、多くの初心者に利用されています。特にフリマの売上金をそのまま使える手軽さや、シンプルな操作性が好評です。

初めてビットコインを買ってみたい方にとって、以下のようなメリットがあります。

①：売上金をそのまま仮想通貨に変えられる

メルカリで得た売上金や、メルペイ残高をそのままビットコインの購入に使える点は、他の仮想通貨取引所ランキング上位にはない大きなメリットです。通常、仮想通貨を購入するには銀行口座への出金や取引所への入金といった手間が必要ですが、メルコインではそれが不要。

売上金が反映されたらすぐに購入できるため、「フリマで稼いだ資金をそのまま資産運用に回す」といった流れがスムーズに実現できます。いつものメルカリ感覚で、簡単にビットコインを購入できるのが大きな特徴です。

②：1円から購入でき、アプリ内ですべて完結

メルコインでは、わずか1円からビットコインなどおすすめ仮想通貨の購入が可能です。購入・売却・保有までのすべての操作がメルカリアプリ内で完結するため、別の仮想通貨アプリを別途インストールしたり、新しい口座を開設する必要もありません。

メルカリの操作に慣れているユーザーであれば、仮想通貨の購入も直感的に進めることができます。また、本人確認（KYC）もスマホから完結でき、審査も比較的早いため、思い立ったその日に取引を始めることも可能です。

③：売却後すぐに使える流動性の高さ

仮想通貨を売却すると、すぐに日本円としてメルペイ残高に反映される点も、メルコインの魅力です。銀行口座への出金を待つ必要がなく、そのままコンビニのタッチ決済やネットショッピングに使えるため、資産の流動性が非常に高く保たれています。

また、取引価格にはあらかじめスプレッドが含まれており、購入時・売却時に受け取れる金額が明確に表示されるため、初心者でも安心して取引できます。

④：メルカリアカウントがあればすぐに始められる

既にメルカリを利用している方であれば、新たな取引所への登録や複雑な設定なしに、仮想通貨取引を始められます。

アプリ内の「ビットコイン」メニューから案内に従って進むだけで、数分程度でメルコイン口座を開設でき、すぐに売上金や残高を使って購入可能になります。「興味はあるけど面倒くさい」と感じていた方にとって、このワンステップ感覚の導入は大きなメリットです。

⑤：ポイントやキャンペーンと連携しやすい

メルコインでは、不定期で開催される「購入でポイント還元」や「初回取引で特典付与」といったキャンペーンが展開されることがあります。

メルカリユーザーであれば、普段貯めているポイントやクーポンと連携できるケースもあり、実質的にお得に仮想通貨へアクセスできるチャンスが広がります。定期的にチェックして活用することで、お得に仮想通貨投資を進められます。

メルカリでビットコインを買うデメリット

一方で、メルコインは利便性を優先した設計となっているため、仮想通貨の本格的な運用や他サービスとの連携には制約が多いのも事実です。長期保有や分散投資を視野に入れている場合は、以下の点に注意が必要です。

①：スプレッドが実質的なコストになる

スプレッドとは、ビットコインの購入価格と売却価格の差であり、この差が実質的な手数料の役割を果たしています。

たとえば、10万円分を購入しすぐに売却した場合、タイミング次第で数千円の差額が発生することもあります。少額取引を何度も繰り返すと、その分スプレッドが積み上がり、トータルのコスト負担が想定以上になる可能性が高いです。

②：仮想通貨の外部送金ができない

メルコインでは、購入したビットコインを外部のウォレットや取引所に送金することができません。また、本人確認（KYC）が必須のため、ビットコインを匿名購入したい場合にも不向きです。

そのため、自分のウォレットで資産を保管したり、他のサービスで運用したい場合は、一旦売却して日本円に戻し、さらに出金手続きをする必要があります。このプロセスには、売却時のスプレッドに加えて、銀行口座への出金手数料（1回200円）が発生します。

つまり、「別のサービスに移すだけでもコストがかかる」という点は、資産を柔軟に動かしたいユーザーにとって大きな制約になります。将来的にDeFi（分散型金融）やNFTサービスを利用したい場合にも、メルコイン単体では対応できないのが現状です。

③：取扱銘柄と機能が限られている

現時点でメルコインで取引できるのはビットコイン、イーサリアム、リップルの3銘柄のみです。他のアルトコインは非対応となっており、ポートフォリオを広げたい方には不向きな仕様です。

さらに、仮想通貨の積立投資、ステーキング、レンディング、DeFi接続など、仮想通貨の運用で広く活用されている機能も提供されていません。

あくまで「購入・保有・売却」に特化した設計であり、長期的な資産運用や利回り確保を目的とするユーザーにとっては、やや物足りない印象を受けるでしょう。

④：メルペイやメルカリアカウントに依存している

メルコインは、メルカリの一部機能として提供されているため、メルカリやメルペイのアカウントが停止・制限された場合、仮想通貨の管理にも影響が及ぶ可能性があります。

たとえば、本人確認の不備や取引トラブルなどでアカウントが一時停止された場合、ビットコインの売却や出金も一時的に行えなくなるリスクがあります。

また、メルコイン単体での利用はできず、メルカリアプリを通じての操作が前提となるため、「メルカリは使っていないが仮想通貨だけ買いたい」といったニーズには対応していません。サービス全体がメルカリ経済圏に依存している点には留意が必要です。

⑤：長期保有時のセキュリティ選択肢がない

メルコインで購入したビットコインは、外部のウォレットへ送金することができません。つまり、ユーザーが自分自身で秘密鍵を管理する非カストディアル型の保管方法を選ぶことができず、メルコイン側の管理に依存した状態での保有となります。

これは、「とりあえず保有してみる」には十分な設計ですが、長期的な資産保護や、セキュリティを自分で管理したいユーザーには不向きです。ハードウェアウォレットなどと組み合わせて安全に保管したい場合は、別のウォレットサービスを選ぶ必要があります。

メルコインのビットコイン手数料・スプレッドを解説

「メルカリ ビットコイン 手数料は本当に0円？」と疑問に思う方も多いかと思います。

メルコインでは、ビットコインの購入・売却に明確な取引手数料は発生しません。公式にも「手数料は無料」と記載されていますが、実際にはスプレッドが実質的なコストとしてかかります。

これは、いわゆる販売所方式で取引が行われているためで、ユーザーはメルコインが提示する価格で売買を行う仕組みです。

スプレッドの幅は固定ではなく、相場の変動や取引が集中する時間帯などによって変わります。ユーザーによる実測では、往復（購入と売却）で約4〜6％前後のスプレッドが確認されており、タイミングによってはさらに広がる場合もあります。

取引のたびにこの差額が生じるため、頻繁な売買を行う場合は注意が必要です。主なコスト構造は、以下のとおり。

スプレッドの具体的な数値はメルコイン側から公表されていないため、ユーザーは購入・売却の画面で表示されるレートをもとに判断する必要があります。相場が落ち着いている時間帯に取引することで、スプレッドを抑えられる可能性があります。

メルコインは「手軽に始められる」という点では優れていますが、取引コストを最小限に抑えたい方や頻繁に売買したい方には、注意が必要な構造と言えるでしょう。

他の取引所との手数料比較を見ると、メルカリのビットコイン手数料はやや高めと言えます。たとえば、バイナンスやbitFlyerではスプレッドが1〜2%に抑えられることもあり、頻繁に売買する方には比較検討が重要です。

メルカリでビットコイン取引をする際の注意点とリスク

メルコインは、手軽にビットコインを購入できる点が魅力ですが、仕組みやコストを十分に理解せずに使うと、思わぬ損につながる可能性もあります。

ここでは、実際に利用する前に知っておきたい注意点やリスクについて解説します。

• 税金への理解不足による申告漏れリスク
• サービス停止や仕様変更リスク
• アプリ上での操作ミスによるトラブル

①：税金への理解不足による申告漏れリスク

メルコインで得た仮想通貨の利益は、「雑所得」として課税対象になります。たとえば、10万円分のビットコインを購入し、値上がり後に15万円で売却した場合、その差額5万円が課税対象となります。

1年間の雑所得が20万円を超えると仮想通貨の確定申告が必要になるため、会社員でも例外ではありません。しかし、アプリ内で簡単に売買ができるため、「少額だし税金は関係ない」と勘違いしてしまう人も多いです。

申告を忘れると、後から追徴課税や延滞税が課されることもあります。仮想通貨の取引履歴は必ず保存し、年間の取引状況を把握することが重要です。

②：サービス停止や仕様変更リスク

メルコインはまだ比較的新しいサービスで、今後の方針や仕様変更は運営元であるメルカリの判断次第です。万が一、仮想通貨取引機能が廃止されたり、取扱銘柄が減ったり、送金ルールが変更された場合、ユーザーの資産運用計画に大きな影響を与える可能性があります。

特に注意すべき点は、「外部送金ができない」という仕様です。もしサービスが終了することになっても、資産をすぐに他の取引所に移すことができないため、事前の売却→日本円への出金→再投資という手間とコストが発生します。

サービスの利用規約や今後のアナウンスには常に目を通しておくようにしましょう。

③：アプリ上での操作ミスによるトラブル

メルコインはシンプルで直感的なUI設計がされている一方で、操作ミスによる誤購入・誤売却も起こりやすい環境です。

たとえば、「1万円分購入するつもりが10万円分購入してしまった」「確認せずに現在価格よりも高い価格で購入してしまった」などの事例が実際にあります。

また、スプレッドが大きく設定されているタイミングで操作してしまうと、購入直後に損を抱えるケースもあります。一度確定した取引は基本的に取り消せないため、購入前のレート確認や金額入力は慎重に行う必要があります。

メルカリビットコインの口コミ・評判

メルコインは、メルカリの延長で仮想通貨を購入できる新しい選択肢として注目を集めています。特に初めて仮想通貨に触れるユーザーからは、「操作のわかりやすさ」や「導入の手軽さ」に対する好意的な意見が多く見られます。

アプリの使い勝手や少額から試せる点に安心感を持つユーザーが多い一方で、継続的な運用や他サービスとの併用を前提とした場合には、機能面やコスト構造に不満を感じる声も少なくありません。

メルコインは、これから仮想通貨を始めてみたいユーザーにとっては魅力的な選択肢ですが、継続的に売買を行う中上級者や、他の取引所や仮想通貨ウォレットと組み合わせて運用したいユーザーにとっては、制限の多さやコスト面で物足りなさを感じる場面もあるでしょう。

利用の目的やスタイルに応じて、他サービスと使い分けるのが現実的選択と言えます。

メルカリのビットコイン取引に関するよくある質問