大和ハウス系ホテルがWeb3.0導入|NFT会員証で旅行体験革新へ

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暗号資産ジャーナリスト
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大和ハウスグループの関連企業と株式会社UPBONDは10日、Web3.0を活用した新たな旅行体験のための実証実験を開始すると発表した

この取り組みは、世界中の旅行者に旅前から旅中、旅後までシームレスな体験を提供することを目指している。

インバウンド需要の高まりと課題

インバウンド需要が急増する中、観光業界では旅行者の個人情報管理に課題を抱えている。

現状では、宿泊先でのパスポート確認や台帳記入、サービス予約ごとの個人情報入力など、旅行者にとって煩雑な手続きが必要となっている。

NFT会員証を活用した旅行体験価値イメージ

これらの課題を解決するため、MIMARUはWeb3.0技術を活用した非代替性トークン(NFT)会員証の導入を決定した。ブロックチェーン技術を基盤とするWeb3.0は、ユーザーが自身のデータを直接管理できる分散型インターネットの新しいパラダイムだ。

NFT会員証がもたらす新たな可能性

実証実験では、MIMARUの2施設に宿泊するKURO-GO荷物配送サービス利用者を対象に、NFT会員証を発行する。このNFT会員証は、荷物配送サービスの申込や本人確認、さらにパスポートの事前登録といった機能を搭載している。これにより、宿泊者は煩雑な手続きを簡略化できる。

さらに、これらの機能を利用する宿泊者には、インセンティブとして暗号資産(仮想通貨)の一種であるステーブルコインが付与される。

実証実験の目的と将来展望

本実験の主な目的は、旅行者の煩雑な手続きを削減し、本人確認プロセスにおける顧客体験価値を向上させることだ。加えて、NFTやステーブルコインの受容度についても検証を行う。
将来的には、この技術を活用してさらなる顧客体験の向上を目指している。具体的には以下のような展開を視野に入れている:

  • フライトや国内移動などの交通手段との連携
  • レジャーや飲食店予約との統合
  • パーソナライズされた旅行体験のレコメンド
  • 他企業のサービスとの連携
  • 会員証保有者向けコミュニティの構築
  • リファラルシステムの導入

この実証実験は、テクノロジーを活用して旅行体験を根本から変革しようとする意欲的な取り組みだ。Web3技術とNFTの活用により、インバウンド観光における課題解決と新たな価値創造が期待される。今後の展開に注目が集まる。

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