日立ソリューションズがWeb3.0支援を開始｜企業のDX促進へ

日立ソリューションズは30日、企業向けの「Web3.0向け開発支援ソリューション」の提供を開始した。Web3.0の基礎知識を学ぶ講座から、システム開発、事業化に向けたサポートまで、一貫した支援を行う。

Web3.0導入を包括的に支援

Web3.0は、ブロックチェーン技術を基盤とした次世代のインターネットだ。従来の中央集権的なデータ管理から脱却し、個人間での安全な価値交換を実現する。

企業がこの技術を活用することで、デジタル資産の発行や、自律的な運用コミュニティの構築、サプライチェーンの品質管理など、新しいビジネスモデルの創出が可能となる。

日立ソリューションズは2016年から日立製作所や海外企業と連携し、ブロックチェーン事業に取り組んできた実績を持つ。

同社は今回のソリューション提供により、技術者不足で活用が進んでいない企業に向けて、包括的な支援を行う。

3つの特長で企業のDXを加速

新サービスの特長は大きく3つある。

1. 企業の状況に合わせた幅広いレベルのトレーニングプログラムの提供だ。Web3.0に初めて触れる企業から事業化を目指す企業まで、それぞれのニーズに応じた支援を行う。
2. 経験豊富な技術者による開発支援だ。米国ブロックチェーン技術企業ConsenSys社のトレーニングを受けたプロフェッショナル人材が、高度な技術サポートを提供する。
3. 事業化に必要なインフラやサポートサービスの提供である。ブロックチェーン基盤の選定から、システムの開発、運用まで一貫したサポートを行う。

幅広い業界でのWeb3.0活用に期待

Web3.0技術の活用は、金融業や運輸業、医療業など幅広い業界で注目を集めている。

特に、暗号資産（仮想通貨）やスマートコントラクト、物流の追跡管理、患者情報の安全な管理などの分野での活用が期待されている。

さらに、環境負荷を低減するサーキュラーエコノミーの実現や、企業間でのデータ連携基盤の構築など、新たな価値創造の手段としてもWeb3.0の活用が広がりつつある。