BTCマイニング難易度が7%超の低下|マイナーのAI移行の波

ビットコイン(BTC)ネットワークは21日、マイニング難易度の大幅な下方調整を実施した。
今回の調整はブロック高941,472で行われ、難易度は前回比で7.76パーセント低下して133.79兆(T)となった。この下落幅は、2026年に入ってから2番目の規模となる。
マイニング難易度が大幅に低下
ビットコインの難易度調整は2,016ブロックごと、およそ2週間に1度の頻度で自動的に行われる仕組みだ。
難易度低下の背景には、ブロック生成時間の大幅な遅延がある。前回の調整期間中、平均ブロック生成時間は目標の10分を大きく上回る12分36秒に達していた。
ネットワークから大量の計算能力が離脱したため、プロトコルが自動的に難易度を下げて生成ペースを維持しようと機能した形だ。
現在のネットワーク全体のハッシュレートは、1秒あたり933.51エクサハッシュ(EH/s)で推移している。今回の難易度低下は2025年末以来の低水準であり、2026年初頭のレベルから約10パーセント下落した計算になる。
なお、今年最大の低下は2月7日に記録した11パーセント超の下落であり、今回はそれに次ぐ単一期間での大幅な調整となった。
AI分野への移行とコスト圧迫
ハッシュレート低下の主な要因として、マイニング業界における構造的な変化が挙げられる。
多くのマイナーが、仮想通貨のマイニングからAI向けのコンピューティングサービスへとインフラを移行させている。
コア・サイエンティフィックなどの大手上場企業も、収益性の改善を目指してAIインフラへ計算資源を振り向けている。
金融機関の報告によると、2月のビットコインのマイニングコストは9万ドルから7万7,000ドルへ下がった。高コストの事業者が市場から撤退したためだが、依然としてコストが市場価格を上回る厳しい状況が続いている。
こうした収益性の圧迫が、マイナーの稼働停止や事業縮小を促す直接的な原因となっている。
次回の難易度調整は4月3日頃に予定されており、さらに0.4パーセントから0.52パーセント程度の小幅な低下が予想されている。
現在のハッシュレートが新たな難易度水準で安定すれば、ブロック生成時間は目標の10分に近づく見込みだ。業界全体が新たな収益モデルを模索する中、ネットワークの動向に引き続き注目が集まっている。